今日は結婚記念日。
私は旦那の帰りを待っていた。
頑張って、ごちそうを作って。
だけど、旦那は帰ってこなかった。
会社の人たちと飲んでくるって……結婚記念日だってこと、忘れてた。
もう、離婚よ!離婚してやる!
怒りと悲しみで絶望していると、電話がかかってきた。
旦那の同僚の、木村くんだった。
私と旦那は社内結婚だったから、木村くんのことはよく知っている。
「……もしもし?」
「ああ、マキさん……あの……大丈夫ですか?」
「……え?」
「だって……今日は……結婚記念日のはずなのに……先輩、飲み会にいるんで……」
「あ……うん。てか、木村くん、なんでうちらの結婚記念日覚えてるの」
「あ、いや……俺、記憶力いいんで」
「なにそれ、あははは!」
なんだかおかしくて、笑いが止まらない。涙も出てきた。
「俺、飲み会抜けて、今から行きます」
「……え?」
私の返事も聞かず、電話は切れてしまった。
今から行くって……どういうこと?
しばらくすると、玄関のチャイムが鳴った。
ドアを開けると、木村くんがいた。
「木村くん……本当に来たの? どうして?」
「だって、マキさん……辛そうだったから」
「そ、そんなこと……」
「それに俺……マキさんのことずっと好きだったし……」
「は?」
「だから……好きなんです、一緒に働いてた頃から……今もずっと」
木村くんはそう言うと、強い力で私を抱きしめた。
「えっ、ちょっと待って……木村くん!」
「こんなに可愛い奥さんを放っておくなんて許せない」
「木村くんっ……あ……ダメっ……」
木村くんは、私のお尻を、いやらしい手つきで撫で回している。
「マキさんっ……!」
「あっ、きゃあっ!」
木村くんは家に上がり込みながら、私を玄関前の廊下に押し倒した。
「マキさんっ、好きだ……!」
「だめよ、だめ!」
「いいじゃないですか、あんな男のことなんか……!」
木村くんは私のTシャツをまくりあげた。
ノーブラだったから、いきなりおっぱいが丸出しになってしまう。
「ああ……すごい。やっぱり、おっぱい大きいですね……想像していた通りだ……なんて綺麗なんだ……!」
「木村くん、やめて……!」
だけど木村くんは、私の胸を舐め回し、乳首をちゅうちゅうと吸った。
「ああっ……だっ……だめぇ……!」
「マキさんっ……ああ……マキさん……!」
木村くんは私のスカートをまくりあげ、ショーツを引き下ろした。
「だめっ、木村くんっ、だめよ!」
「ああっ、マキさんっ、ずっとこうしたかった!」
木村くんはズボンのチャックをおろし、はちきれそうに膨張したものをあらわにした。
やだ……大きい!
それになんて……なんて立派なの!
私は思わず見とれてしまった。
木村くんはそれを、私のうずく秘部に押し当てた。
ああっ……もう、拒絶できそうにない。
「マキさん、いいですか?」
「ええ……お願い……もう我慢できないわ! 早く……早く入れて!」
「マキさん!」
木村くんは、一気に腰を突き出した。
「ああああ────っ!」
受け止めきれないほどの快感が、体中をかけめぐる。
木村くんが腰を動かし、ズンズンと突いてくると、おかしくなりそうなほど気持ちよかった。
もう、どうなってもいい──!
その時、玄関のドアが開いて、旦那が入ってきた。
驚いた顔……青ざめている。
だけど私は、全然気にならなかった。
むしろ、快感が倍増したみたいだ。
旦那の顔を見ながら、私はあえいだ。
「ああっ、木村くんっ……んっ……すごいっ……すごいよぉ……っ」
「マキさんっ……ああっ、もうイキそうっ……」
木村くんは、後ろに立っている旦那に気付いてない。
「ああっ、イクよっ……マキさんっ──!」
「はぁ……はぁ……ん……っ……」
体の痙攣がおさまらない。
旦那が真っ青になって、私たちを見下ろしている。
あの人、この後どうするのかしら……
快感の余韻に浸りながら、私はぼんやりと、旦那を見つめた。
おわり