最近キャンプが流行っている。
私も、流行りに乗って始めたクチだ。
もともと一人で過ごすのが好きだったから、ソロキャンプに抵抗はなかった。
今日も、休日を利用して、ソロキャンプにやってきた。
テントの設置を終え、焚き火を作る。
初めてキャンプをした時に比べると、かなり手際良くできるようになった。
日が暮れ始め、あたりが暗くなってきた。
パチパチと燃える焚き火が、映える。
ああ、なんて贅沢な時間なんだろう。
満ち足りた気持ちで焚き火を眺めていると、ガサガサと茂みが揺れ、突然、男が現れた。
「おっ、女だぞ。しかも若い」
「ひひひ、上物だな」
男は、二人だった。
一瞬で、私はまずい状況になったのを悟った。
女、若い、上物……その言葉だけで、自分が性的な対象に見られていることが分かる。
「お姉さん、こんばんは」
「こんばんはー」
男たちが、ニヤニヤしながら話しかけてきた。
「こんばんは……」
私は、彼らを怒らせないよう、無理に笑顔を作った。
「ひとり?」
金髪の男が言った。
「あ……はい、ひとりです」
一瞬、連れがいると嘘を言おうか迷ったが、やめた。
すぐにバレそうだし、バレたら、ますます悪い状況になりそうな気がした。
「えー、彼氏は? 一緒にキャンプしないの?」
今度は、黒髪の男が言った。
「えっと……彼氏はいないです……」
「えーっ、うそー、お姉さんかわいいのに、もったいないなー」
「じゃあさ、ずっとセックスしてないの?」
「えっ……あ……はは……」
ああ、これから、どうなっちゃうんだろう。
私は男たちに向かって薄ら笑いを浮かべながら、身を固くした。
「それじゃあさ、俺たちと気持ちいいことしようか」
金髪の男が、私の腕をつかんだ。口調は穏やかなのに、腕をつかむ力は、痛いほど強かった。
「ほら、服脱いでさ……おっぱい見せてよ」
男たちは、私の服を勝手に脱がし始めた。
「あっ……やめてください……」
私は怖くて強く抵抗することができず、ほとんどされるがままだった。
「うおー、たまらんねぇ」
「いいねぇ」
男たちの手で、私は素っ裸にされてしまった。
「こんな山の中で裸になっちゃって、エロいなぁー」
お前らが脱がしたんだろ!と心の中で突っ込む。
「あのー、あれ、やってるの? ツイッターじゃなくて……なんだっけ」
「あー、イン……インスタ?」
「そうそう! あれにさ、アップしようよ。今、写真撮ってさ。ソロキャンプやってまーすって」
「あはは、裸で!?」
「そう、面白いでしょ。お姉さん、スマホ貸してよ。写真撮ってあげるからさ」
「あの、それは……ちょっと……それは、だめです」
「えぇー?」
男たちは、わざとらしく残念がった。
「つまんないの。まあ……いいや。じゃあ、俺の携帯で撮るわ」
男はそう言うと、いきなり、裸で立っている私の写真を撮った。
「やっ、やめてください!」
私はあわてて、顔と体を隠すようにしゃがみ込んだ。
「へへへ……いい感じに撮れてるよ。これ、ネットにアップしちゃおうかなー」
「だっ、だめです! やめてください!」
「えー? せっかくいい写真が撮れたのになぁ……」
「その写真、削除してください!」
「うーん、どうしよっかなー。じゃあ、俺たちとセックスしてくれる?」
「……そうすれば、消してくれるんですか」
「うん、約束する」
「……わかりました。絶対消してくださいね」
「オッケー。それじゃ、始めよっか」
金髪の男は、私の後ろにまわり、胸を乱暴に揉み始めた。
「ううっ……んっ……」
「いいねぇー、こんな山の中で……ひひひ……!」
「ああっ──!」
乳首を強くこねられ、私は声をあげた。
「あれぇ? この状況で感じちゃってる?」
金髪の男は、私の秘部に手を伸ばした。
「へっへっへ……濡れてるじゃーん。よし、そこまで言うなら、入れてあげよう」
金髪の男は、勝手なことを言いながら、私を四つん這いにし、後ろから貫いた。
「んんっ──!」
ガンガン突かれると、どんどん快感があふれてくる。
脳が痺れて、おかしくなりそうだった。
こんな状況なのに、なんで気持ちよくなっちゃうんだろう……悔しい……気持ちいい……もっと欲しい……もっと……もっと……してぇ!
「あんっ、んっ……はぁんっ!」
「すげぇ感じてるじゃん、俺のもしてよ」
黒髪の男はそう言うと、私の口に彼のものを突っ込んできた。
快感で頭がおかしくなっていた私は、それをうっとりとした気持ちで受け入れていた。
やがて、金髪の男が絶頂を迎えた。
私はずっとイキっぱなしで、ずっと絶頂だった。
金髪の男が離れると、尻を突き出した格好のまま、体を痙攣させている私に、今度は黒髪の男が突っ込んできた。
再び突っ込まれ、私はうれしかった。
私は快感に弱いのだ。
すぐに快感に溺れ、おかしくなってしまう。
金髪の男が、スマホで動画を撮っていた。
「ソロキャンプ最高ですって言って」
「んあっ……そ……ソロキャンプっ……はぁんっ……さいこぉおおおっ……ああっ……れぇすっ!」
私はカメラに向かって言ったのだった。
おわり