二人の物語

同じクラスの女子がこっそり官能小説を読んでいた!それを見つけた男子は…

昼休み。
川嶋ミチルは図書室の隅の席に座り、夢中で文庫本の文字を追っていた。
すると突然、うしろから声がした。
「ふーん、すごいの読んでるねぇ……」
ミチルがあわてて本を閉じ、振り返ると、そこには同じクラスの木崎エイタが立っていた。
「びっ、びっくりしたっ。きっ、木崎くん……なっ、なにっ、急に……」
かなり動揺した様子のミチルを見て、エイタはニヤニヤしながら言った。
「だから、すごいの読んでるなぁーと思って」
「えっ……なっ、なんのこと? べっ、べつに、わたしはっ……」
ミチルは立ち上がり、その場から去ろうとしたが、エイタはその腕をつかんで言った。
「待ってよ。もうちょっと話そうよ……川嶋って、そういう本が好きなの?」
「なっ……なに言ってるの」
「とぼけてもだめだよ、もう見ちゃったもん。それ……エッチな小説でしょ?」
「ちっ、ちがうよっ……そんなんじゃないもん!」
ミチルは顔を真っ赤にして否定した。
「じゃあ見せてよ」
「えっ、だめっ……」
「なんで?」
「それは……だって……あの、プッ、プライバシーよ! もういいでしょ、離して」
ミチルはエイタの手を振りほどいた。
「わっ、わたし、もう行くから……」
「──クラスのみんなに話しちゃおっかなぁ」
「──!」
エイタの挑発するような言葉に、ミチルはその場で固まった。
「川嶋がエッチな本読んでたなんて聞いたら、みんな驚くだろうね。真面目そうな川嶋が──」
「やっ、やだっ、やめてよ!」
「じゃあ、その本貸して」
「なっ、なんで……」
「俺も見たいから。渡さないなら、クラスのみんなに──」
「わっ、わかったよ、もう……」
エイタに言いくるめられ、ミチルはしぶしぶ、本を渡した。
「ふーん……うわっ、すご……こんなのが学校の図書室にあっていいのかぁ?」
「それは……でっ、でも、学校の図書室にあるってことは、有害な本ではないってことだと思うけど?」
「なら、みんなに言ってもいいんじゃない?」
「それはだめっ!」
「フフン、おもしれー」
エイタはニヤリと笑って言った。
「今日の放課後、ここで待ち合わせな」
「は? なんでよ……」
「だって俺、川嶋に興味あるっていうか……もっと話したいんだもん」
「え……なっ、なに言ってんの? そんなの、行かないわよっ」
するとエイタは、ミチルの前に本をちらつかせて言った。
「来なかったら、みんなにこの本のこと言いふらしちゃうけど?」
「ちょっと! そんなの卑怯じゃない!」
ミチルは本を奪い返そうと、エイタにつかみかかった。
しかし、エイタはミチルの攻撃を軽々とかわし、まったく捕まらない。
そのうちに、昼休み終了五分前のチャイムが鳴った。
「あ……んじゃ、そういうことで」
エイタはそう言い放つと、ミチルの腕をすり抜け、奪った本を貸し出しカウンターに持って行った。
「かっ、借りてるっ……」
ミチルは、最悪の展開になってしまったことを実感し、よろめいた。
放課後。
ミチルは図書室にやって来た。
見渡すと、エイタはすでに来ていて、ミチルに向かって手をふっていた。
「フフフ……ちゃんと来たなっ」
「ふん……」
「あれ、怒ってる……?」
「当たり前じゃない! その本をネタに、わたしをゆする気なんでしょ?」
「そんなことは……でも、まぁ……実際そうなっちゃってるか」
エイタは悪びれた様子もなく、にこにこと笑いながら言った。
するとミチルは、そんなエイタに向かって、毅然とした口調で言った。
「だから、わたし考えたの」
「え?」
「……クラスのみんなにバラすって言ってたけど、勝手にしていいから」
「えーっ、なんでだよ!?」
エイタが驚いているのを見て、ミチルは得意そうに言った。
「知らないって言い張ればいいもの。何も証拠はないわけだし。みんな、木崎くんの言うことなんか信じないわよ。ふふん……これでもう、わたしを思いどおりにはできないわね!」
「なっ……」
エイタの顔に焦りの色が浮かぶ。
「じゃあ、わたし、もう帰るから」
「まっ、待てよ!」
エイタがあわててミチルの腕をつかんだ。
「ちょっと、離してよ」
「いや……えっと……本当に言っていいのか?」
「いいけど?」
「ほんと?」
「なっ、なによ……しつこいわねぇ、いいって言ってるでしょ」
「じゃあ……」
エイタはわざとらしく声をひそめて言った。
「川嶋は、縛られて無理矢理犯されるのが好きだってみんなに……」
「ちょ、ちょっと、やだ、なに言ってんの!?」
「だってこの本、そういう内容だろ?」
「そ、そ、そそそそ、それは……そうかもしれないけどっ……なんでわたしがそういうの好きだってことになっちゃうのよ!」
ミチルの顔は真っ赤に染まっていた。
形勢逆転を確信したエイタは、余裕の笑みを浮かべ、畳み掛けるように言った。
「でも、夢中で読んでたじゃん……好きなんだろ?」
「ちっ、ちがうもん!」
「そういうふうにされたいんだ?」
「ちっ、ちが……」
「みんなに言っていいんでしょ?」
「それは……だめっ……」
「へへ……だからさ、今日だけ俺に付き合ってよ。そうしたら、この本のことはさっぱり忘れるから。もちろん、誰にも言わないし」
「……ほ、ほんとに?」
「もちろん!」
「……約束できる?」
「うん、絶対。約束する!」
「じゃあ……わかった……絶対、絶対、約束だからね?」
「うん!」
「で……? 付き合うって、なにするの?」
ミチルは、あきらめ顔で言った。
「こっち。ついてきて」
エイタはミチルの腕を引っぱり、図書室の奥へと連れて行った。
「ここ?」
「そう……」
エイタはキョロキョロと周りを見回し、誰も見ていないのを確認すると、壁にある扉を開けた。
「入って」
「う、うん……」
エイタはミチルの後に続いて自分も中に入ると、音を立てないように、そっと扉を閉めた。
「ここは……?」
ミチルは小さな部屋を見渡して言った。
「わかんないけど……倉庫みたいなもんかな? 今はほとんど使ってないみたいだけど」
「ふーん……」
部屋の中には古そうなダンボール箱が少しあるくらいだった。
「でも……使ってない割には、キレイだね……」
「あぁ、それは、俺がたまに使ってるからかも。秘密の場所みたいで、気に入ってんだ」
「そうなの……」
「中から鍵がかけられるんだぜ」
そう言って、エイタは内側から扉に鍵をかけた。
「えっ、なんで閉めるの」
「そりゃ、誰かが急に来たら困るだろ?」
「あ、そっか……確かに、木崎くんと二人でいる所は見られたくないかも……」
「え、なんで?」
「だって、変なウワサになったら嫌でしょ」
「そうか? 俺は、そんなことないけどな……」
「え……」
一瞬の沈黙。
「とっ、ところで……ここでなにするの?」
気まずい空気に耐えきれず、ミチルは努めて明るく言った。
「え、あ、あぁ……うふふ……コレを使いまーす」
「うえっ……」
ミチルはエイタが取り出した物を見て顔をしかめた。
それは、こんなことになる原因になったあの本だった。
「それを……どうするの」
「んふふ……二人で一緒に読もうと思ってさ」
「な……なに言ってんの……やだよ、意味分かんない……」
「まあまあ。二人で読むのも面白いと思うよ?」
「やだ」
「今日は付き合うって、約束でしょ」
「う……」
「じゃあ……はいっ、ここに座って」
エイタはミチルを部屋の角に座らせ、自分もその隣に座った。
「ちょ、ちょっと……近い……ってゆうか、キツい」
エイタは、ミチルの横にぴったりとくっついて座っていた。
ミチルは部屋の角に追いつめられた形になり、それ以上ずれることができない。
「いいじゃん、くっつかなきゃ一緒に読めないもん」
「えぇっ……」
「じゃあ、始めるよ。えっと、ここから」
エイタはミチルの訴えを無視し、本の朗読を始めた。

男は、由梨江をベッドの上に転がすと、服の上からその体中をなでまわした。
由梨江はもがいたが、目隠しをされ、手を後ろで縛られているためほとんど抵抗できない。

エイタが朗読を始めると、ミチルの顔は、恥ずかしさで真っ赤に染まった。
それは、誰にも見せたくない、心の奥底に土足で踏み込まれたような気分だった。

「ずっとこうしたかったんだ──」
男は由梨江のブラウスに手をかけると、力を込めて、一気に引き裂いた。
ブラウスのボタンが飛び、由梨江の上半身があらわになる。

エイタはここで朗読を止め、ミチルに言った。
「由梨江のセリフは川嶋が読んで」
「えっ、やだっ」
「もー、ここまで来たらあきらめなよ。それともまた、川嶋の立場について説明しなきゃだめ?」
「ううっ……」
結局、今日のところはエイタに従うしかない、という結論に達するのである。
ミチルはしぶしぶエイタの命令に従い、由梨江のセリフを読んだ。
「えっと……やめて、おねがい、やめて」
すると、エイタは信じられないという顔で言った。
「ちょ、ちょっと、なにそのテキトーな読み方!」
「えー、いいじゃん、べつに……ちゃんと読んだんだから」
「あ、あのねぇー」
不満いっぱいな表情のエイタに対し、ミチルは得意顔である。
「フン……そういう態度なら、こっちにも考えがある」
エイタはそう言うと、本を置き、突然、ミチルを抱き寄せた。
「やっ、やだっ、なにするの! やめてよっ」
「しーっ。大きい声出すと、図書室に聞こえちゃうよ」
「あ、ごめ……じゃなくて! 離れてよっ」
しかし、エイタはミチルをしっかりと抱きしめて離さなかった。
ミチルがもがいても、びくともしない。
「ねえ、木崎くんってば! えっ……ちょ、ちょっと!?」
ミチルはあわてた。
エイタは片手を伸ばし、ミチルの足に触れたのだ。
しかも、エイタはその手をゆっくりとすべらせ、スカートをたくし上げていく。
エイタの手の感触は体の奥まで響き、ミチルをゾクゾクさせた。
ミチルは変な声が出てしまいそうになるのを必死に抑え、震える声で言った。
「やっ、やだっ……やめて……おねがい……やめてよ……」
すると、エイタはパッと手を離し、ほがらかな笑顔で言った。
「そうそう、やればできるじゃん」
「……!?」
「セリフ! そういう感じで読んでくれればいいんだよ」
「えっ……そっ、そのために、あんなことしたの!?」
「そうだよ。だって、ちゃんと読んでくれないんだもん」
「信じられない……」
「止まんなくなりそうでヤバかったけどね」
「え?」
「さっ、続きを読むよ!」
エイタは朗読を再開した。

由梨江の懇願は、男の欲望をさらに増幅させるだけだった。
男は由梨江の乳房を乱暴に揉んだ。
ブラジャーをずらすと、豊かな乳房はぷるんと揺れて、男の前に飛び出してきた。
「ずっとこうしてほしかったんだろ?」
男は、両手で由梨江の乳房をわしづかみにして激しく揉み、そして、乳首にむしゃぶりついた。

「……ほら、川嶋の読む番」
エイタが小声で言った。
「う、うん。えっと……いやっ、んんー、いやぁ、ううー、ああー」
セリフを読んだミチルは、エイタが微妙な表情をしているのを見て言った。
「べっ、べつに、適当に読んだわけじゃないよ! うまく読めるわけないよ、こんな変なセリフ……」
「まあねぇ……そうだ、また試してみる? さっきみたいに。そうしたら、いい声が──」
「だっ、だめだよっ、だめ!」
「ちぇっ……まあ、仕方ないか。じゃあ、続きを読もう」
そう言って、エイタは続きを読み始めた。
しかし、ミチルの頭の中は別のことでいっぱいだった。
(また試してみるかって……「うん」って言ったら、ほんとにするつもりだったの? 本と同じようなこと……)
ミチルは本を読むエイタの顔を盗み見た。
(木崎くんがわたしに……)
ミチルの頭の中に、本に書いてあるような過激な妄想がどんどん広がっていく。
ミチルは、体の奥がうずき、熱くなるのを感じ、そっと、苦しげな息を吐いた。
「……ね、川嶋の番だよ」
「はっ?」
ぼんやりしていたミチルは、エイタに声をかけられ、我に返った。
「あ……ごめん、どこまで読んだ?」
「えっ、聞いてなかったの!?」
「う、うん……」
「なんだよー、ここだよ。由梨江が無理矢理キスされてるところ」
「あ、うん。じゃあ、読むね。……ん、んんっ、んーっ」
ミチルのセリフは相変わらず棒読みだったが、エイタは続けて朗読した。

由梨江がかたくなに口を閉じていると、男は由梨江のあごをつかんで言った。
「ちゃんと口を開けろ! 舌を絡めて、もっといやらしく……できるな?」
男の強い口調に恐怖を感じた由梨江は、必死にうなずいてみせた。
「よし……いい子だ」
男は再び、由梨江にキスをした。
由梨江は仕方なくキスを受け入れ、男と舌を絡め合った。
男はキスをしながら、由梨江の乳房を揉み、乳首をこねくり回した。

「んむ、ん、はぁ、はあん」
ミチルはエイタに言われる前に、由梨江のセリフを朗読した。
エイタも後に続く。

男を拒絶する気持ちとは裏腹に、由梨江の体には激しい快感がうずまいていた。
苦しみに喘いでいた声は、すっかり甘い響きに変わって──

「ふーん……」
エイタは朗読を止めて、首を傾げた。
「どっ、どうしたの?」
ミチルはいよいよ、こんな内容の本を読んでいたことをからかわれるのかと思い、身構えたが、そうではなかった。
「キスって、どんな感じなのかな」
「なっ、なに、突然……」
エイタが自分の唇を見ていることに気付き、ミチルはあわてて下を向いた。
「なんか、想像つかないんだよなぁ……そんなにいいもんなのかな?」
「えっ……さっ、さあ……わかんないよ。そんなの……したことないし……」
「……じゃあ、してみようか」
「はぁっ!?」
「キスさせて」
「なっ、ななな、なに言ってんの!?」
ミチルは、エイタがまたふざけているのかと思い、その顔を見上げた。
ところが、エイタの表情は真剣そのものだった。
「俺……キスなんかしたことないのに、なんだか、川嶋にキスしてくてたまんないんだよね」
「えっ……わ、わたしっ……!?」
「うん。俺、川嶋のこと好きだよ。知らなかっただろうけど、ずっと前から好きだったんだぜ」
「は……ウソ……」
「ほんとだって。俺は本気だよ。だから……俺と付き合ってほしいんだ。だめかな?」
「ええっ……」
突然の告白に、ミチルの頭は混乱した。
そういえば、エイタはなにかとミチルにちょっかいを出してきたし、よく話しかけてきた。
そんな時、ミチルは素っ気ない態度をとっていたが、実は、そうやってエイタと過ごす時間が好きだった。
しかし、ミチルはエイタに対して常に一定の距離を保って接し、その距離を縮めようとはしなかった。
エイタが自分のことなんて好きなはずがない、好かれてるなんて思ってしまったら、あとでつらい思いをするだけ──そう思っていたのだ。
だが、今は違う。
エイタははっきりと、ミチルを好きだと言ったのだ。
もう、不安に思う必要などない。
しかしミチルは、言葉を選ぶようにしながらゆっくりと言った。
「あの……気持ちはすごくうれしいけど……でも……」
「でも……?」
「だめだよ、わたしなんか……木崎くんには……もっと……お似合いの人がいると思う」
ミチルはそう言って、唇を噛んだ。
ミチルの後ろ向きな思いは根深く、どうしても、素直になれなかったのだ。
「そっか……やっぱ、俺じゃだめなんだな」
「ううん! そうじゃないの……そうじゃないけど……でも……」
「なんだよそれ……無理なら無理ってはっきり言ってくれよ」
「無理なんかじゃないけど、でも……」
「ごめん、俺もう我慢できない──」
エイタはそう言うと、ミチルの頬に両手をそえ、その唇にキスをした。
「──!」
ミチルはあわてて離れようとしたが、壁に追いつめられていて無理だった。
ミチルがじたばたしていると、エイタが少し唇を離して言った。
「そんなにしっかり口閉じてたらキスできないよ……力抜いて。えっと……なんだっけ……」
エイタは片手で本を開いて言った。
「そうそう、ここだ。ちゃんと口を開けて、舌を絡めて、いやらしく……ね?」
「や、やだ……何言って──」
ミチルは言いかけたが、エイタがその唇をふさいだ。
「んんっ……!」
ミチルは小さく声を上げた。
エイタの舌がミチルの口の中に侵入してきたのだ。
エイタの舌は、ミチルの反応を求めるように動いた。
「ん……んん……」
ミチルは、体中が熱くしびれるような、狂おしい感覚におそわれた。
その感覚はミチルの欲望を増幅させ、後ろ向きだった気持ちなど、簡単に吹き飛ばしてしまった。
(やっぱり好き……わたし、木崎くんが好きだよ……)
ミチルはエイタを求めるように、舌を動かし始めた。
ミチルが舌を動かすと、エイタの舌の動きにもさらに熱がこもり、二人は激しく舌を絡め合い、お互いを求め合った。
「ん……?」
エイタはミチルの頬が濡れていることに気付き、ゆっくりと唇を離した。
「……えっ、なっ泣いてる!? もしかして嫌だった!? ごめん! 俺、つい夢中で……」
ミチルの顔を確認したエイタは青ざめ、あわてて謝った。
しかしミチルは、照れ笑いを浮かべて言った。
「ちがうの、あの、なんて言うか……感動して泣いちゃって……」
「えっ……ほんとに? だいじょうぶなのか?」
「うん……それで……あのね、わたしやっぱり、木崎くんのこと大好き」
ミチルがそう言うと、エイタは期待と不安の入り交じった、複雑な表情を浮かべて言った。
「え……! マジで!? じゃ、じゃあ、俺と付き合って……くれるのか?」
「……うん」
「おっ……俺の彼女ってこと!?」
「そ、そういうことかなぁ……」
「そっ……そっか。はは……やった……やった──っ! ミチルぅ──!」
エイタはその顔を喜びでいっぱいにして、ミチルを強く抱きしめた。
「あ……キス……ってさ、いいもんだったよな」
エイタはミチルを抱きしめる力を少し緩め、言った。
「う、うん……なんか、すごかったね……」
「うん……それで、俺、もうひとつ気になることがあるんだけど……」
「なに?」
「あ、いや……ひとつどころじゃないかも……」
「え……?」
エイタは本を手に取り、真顔で言った。
「この本に書いてあること全部、したいんだ、ミチルと」
「えっ、やだ、なに言ってんの……」
「いいだろ……俺たち、恋人同士になったわけだし。……だめ?」
「ええっ……そう言われても……」
ミチルは顔を赤くして、口ごもった。
「あ、そっか……そうだよな。ごめん、聞いた俺が馬鹿だったわ」
「え……」
突き放したような言い方に、ミチルは不安な顔でエイタを見上げた。
しかし、その言葉とは裏腹に、エイタはイタズラっぽい笑みを浮かべていた。
「……ミチルは、強引なのが好きなんだよな?」
そう言うと、エイタはミチルに少し乱暴なキスをした。
「んっ……木崎く……」
「大丈夫……ミチルが本当に嫌がることはしないよ……」
エイタはそう言うと、キスをしながら、ミチルの胸に手を当てた。
「んんっ……!」
「大きい声出しちゃだめだよ……図書室に聞こえちゃうから」
エイタは制服の上からミチルの胸を揉んだ。
「ん……んんっ……木崎く……だめ……」
そう言いながらも、ミチルはほとんど抵抗しなかった。
エイタはミチルの制服のボタンを外し始めた。
「えっ、ウソ……ほんとに……?」
ミチルは不安げな顔で、ボタンを外すエイタの手をにぎった。
「だいじょうぶだから」
エイタはそう言って、手を止めず、ミチルのブラウスのボタンも外した。
「かわいい……」
白いブラジャーにつつまれたミチルの胸を見て、エイタはつぶやいた。
その幼い顔に似合わず、ミチルの胸は豊かに成長し、官能的な谷間を作っていた。
「そんなに見ないで……恥ずかしいよ……」
ミチルが言うと、エイタは答えた。
「まだまだ、もっとだよ」
そして、ミチルの背中に手を回し、ブラジャーのホックを外した。
「ん、あれ……んん……?」
エイタはブラジャーを外そうとしたが、肩ヒモがミチルの腕に引っかかって取れない。
「無理だよ、服、全部脱がないと取れない……」
「あ、そうなのか……じゃあ、このままでいいや」
エイタはそう言うと、ホックを外してゆるくなったブラジャーの下に手を入れ、ミチルの乳房を揉んだ。
「あ……うそっ……エイタくん……ああっ……」
「すごい……やわらかい……」
エイタが乳首を軽くつまむと、ミチルはピクンと体を震わせ、声をあげた。

「あんっ……あっ……ああっ……」
「乳首……気持ちいいの?」
ミチルの反応が激しくなったことに気付き、エイタは言った。
「そ、そんなこと……」
ミチルは恥ずかしそうな、困ったような顔をして、エイタから目をそらした。
「恥ずかしくて言えない? だめだよ……ちゃんと教えて?」
エイタはそう言って、少し強く乳首をつまんだ。
「はぁあんっ! ああっ……っはぁ……はぁ……ん……き……気持ちいい……」
「ん? 聞こえないよ……もう一回言って」
エイタは乳首をこねるようにしてもてあそびながら、意地悪く言った。
「ううっ……はぁ……気持ちいい……乳首……気持ちいいの……」
「ん、いい子だね」
エイタはミチルの頭をなで、頬や首すじにキスをした。
「今度はこっち──」
エイタはそう言うと、ミチルのスカートの中に手を入れ、ミチルの太ももに手を這わせた。
「だめっ、そんなとこ……恥ずかしいよ……」
ミチルは手を伸ばし、制止しようとしたが、その力はとても弱い。
エイタはミチルが本気で嫌がっていないことを悟り、もっと奥まで手を伸ばした。
「ああっ……あっ……やだ……」
エイタの手は、ミチルの秘部に到達した。
パンツの上から、その形をなぞるように、なでまわす。
「湿ってるみたいだ……もしかして……濡れてる……ってこと?」
エイタはそう言うと、ミチルのパンツの中に手を入れ、割れ目の奥に指を進めていった。
「やっ……だめ……そんなとこ……」
「すごい……ぬるぬるだ……ミチル……すっごく濡れてる……」
エイタはミチルを熱っぽく見つめ、指を動かした。
その動きに合わせ、グチュグチュと、卑猥な音がする。
「あっ、ああっ、はぁっ……だめっ……はぁっ……だめっ、待って」
ミチルは息を荒くし、体を震わせ、差し迫ったような声を出した。
しかしエイタは、ミチルの秘部をなで続け、さらに、もう片方の手で乳首を刺激した。
「やっ、あぁっ……やだ……どうしよ……はぁ、はぁっ……ああっ、んっ、んっ、ん──っ!」
ミチルは、信じられないほどの快感に襲われ、ビクンビクンと痙攣した。
「すごく感じてたね……もしかして……イっちゃった?」
エイタは手を止めて言った。
「はぁ……っはぁ……うん……そうだと思う……」
ミチルは快感の余韻に浸り、うっとりとした表情で答えた。
「そういうの、わかるんだ……ってことは、オナニーとかしてるのかな?」
エイタはそう言って、止めていた指を再び動かし始めた。
「えっ……そっ、そんなの……んんっ……ぁんっ……してないもんっ……」
ミチルは、エイタの指の刺激に喘ぎながら、必死になって否定した。
「ふーん……ま、今日のところは追求しないでおこう」
「なっ、なにそれっ……」
「俺もそろそろ、気持ちよくなりたいから」
エイタはそう言うと、ミチルのパンツを脱がせ、自分もズボンと下着を脱いだ。
「あっ……」
ミチルはあわてて目をそらした。
「ミチル、こっち向いて」
エイタが言う。
「でっ、でも……」
「見てよ……ミチルがすごくかわいいから、こんなに大きくなっちゃったよ。ホラ」
「えぇ……?」
ミチルは好奇心に負け、エイタの方を見た。
「うわ……」
「ね、すごいでしょ」
「う、うん……そんなになっちゃうんだね……」
「触ってみる?」
「えっ……でも……そんな……」
「触ってほしい……」
「わ、わかったよ……」
エイタのしゅんとした顔に負け、ミチルは恐る恐る、エイタのペ○スに手を伸ばした。
「ここ、にぎって……」
「あ、うん……」
「それで、こうして……こすってみて……」
ミチルは言われた通り、エイタのペ○スをにぎり、手を動かした。
「すごいよ……気持ちいい……ミチルが……俺の……にぎって……」
ミチルがこすると、エイタのペ○スはさらに大きくなった。
「ありがと、ミチル……」
「も、もういいの……?」
「うん、早く二人で気持ちよくなりたいから」
「二人で……?」
ミチルはこれから始まることを予期して、期待と不安に胸を高鳴らせた。
「ほら」
エイタは制服のポケットからコンドームを取り出した。
「そんなの、いつも持ってるの……?」
ミチルが驚くと、エイタは笑顔で言った。
「うん。いつかミチルと……って思ってたから」
「やだ……でも、ありがと。ちゃんと……いろいろ考えてくれてるんだ」
「まあね。ミチルのこと、大切にしたいからさ……」
エイタはそう言って、ミチルにキスをし、コンドームを付けた。
「いいよね……?」
エイタはミチルの目を見て言った。
「……うん」
ミチルはそれに応え、うなずく。
「じゃあ、ゆっくり入れるからね」
エイタはそう言うと、ミチルを寝かせ、その上に覆い被さった。
「いくよ……」
エイタはミチルの秘部に固くなったペ○スを押しあて、ゆっくりと力を入れた。
ぐっしょり濡れたミチルの秘部はよく滑り、ペ○スを自然と正しい位置に導いた。
「いっ……!」
ミチルが苦しげな声を出した。
ミチルの中に、ペ○スの先の方が少し、入ったのだった。
「痛い?」
エイタが動きを止め、心配そうに言った。
「うん……」
「……やめた方がいいかな?」
「ううん、だいじょうぶ……すごく痛いけど……入れてほしいから……」
「うん、わかった」
エイタはうなずき、またゆっくりと力を入れた。
「いっ……ううっ……う……」
「ああ……すごい……全部入ったよ……ミチル……だいじょうぶ?」
「うん……また痛いけど……すごく、うれしい……それになんだか……」
「どうした?」
「痛いんだけど……すごく気持ちいいの……奥の方が……こんなの初めて……」
「ほんとか? 俺もだよ……ミチルの中、すごく気持ちいい……」
エイタはミチルを抱き、頬にキスをした。
「嫌だったらいいんだけど……動かしてみてもいいかな……?」
エイタに聞かれると、ミチルは恥ずかしそうに答えた。
「……いいよ。もうそんなに痛くないし……」
「よかった……じゃあ、動くよ……」
エイタはゆっくりと、腰を前後に動かした。
「んっ……んんっ……んうっ……」
その動きに合わせ、ミチルは声をあげた。
「だいじょうぶ?」
エイタが聞くと、ミチルは甘く切ない声で答えた。
「うん……すごく気持ちよくて……声が出ちゃうの……」
「よかった……俺も、すごく気持ちいいよ……」
エイタはそう言って、また動き始めた。
その動きはだんだん強く、激しくなっていく。
「あぁっ、あっ、んんっ……!」
「はぁ……はぁ……ミチルっ……」
「ううっ……エイタくぅん……すごすぎるよぉっ……」
ミチルは感極まって涙を流し、切なげな声をあげた。
「ミチル……かわいいよ……ミチル……」
エイタはさらに強くミチルを突き上げ、揺れる乳房に手を伸ばした。
「あぁっ、だめ……あっ、やっ、そんなにしたら……!」
エイタは腰を動かしながら、両手でミチルの乳房を揉み、乳首をつまんだ。
「そんなっ……あぁっ、んっ、うっ、おかしくなっちゃうぅ……!」
ミチルは背中を反らし、ビクンビクンと体を痙攣させた。
あまりの快感に、理性を失いかけ、目はうつろで、焦点が合っていない。
「ミチル……ミチルっ……俺も……もうイクッ……!」
エイタはそう言うと、ミチルの腰をつかんでペ○スを思い切り深く突き刺し、ビクビクッと体を震わせた。
ミチルは激しい快感に喘ぎながら、自分の中でエイタのペ○スがドクンドクンと動くのを感じていた。
その後、二人はしばらく抱き合っていたが、やがて服を直し、帰る準備をはじめた。
「気持ちよかったね。こんなに出ちゃった」
エイタは白い液の入ったコンドームをミチルに見せた。
「わっ……それ、どうするの」
「そりゃ……まあ、ゴミ箱に」
「あ、そう……でも、見つからないようにしないと……問題になりそう」
「だいじょうぶだよ。ちゃんとするから」
そう言うと、エイタはミチルを抱き寄せた。
「ミチル、大好きだよ」
「……わたしも……好き」
ミチルはそう言って、エイタの背中に腕を回し、ギュッと抱きしめた。
「ところで──」
エイタが言った。
「明日の放課後、また待ち合わせ、できる?」
「えっ……なっ、なんで……」
そう聞きながらも、ミチルの目には期待の色が浮かんでいた。
「ここで、一緒に勉強しない?」
「えっ……勉強? あ、あぁ、うん、そっか……うん……」
ミチルは、想像していたのとは違う答えに、しどろもどろな返事をした。
エイタは、そんなミチルを見てニヤニヤ笑いながら言った。
「この本に書いてあること、全部してみたいって言ったでしょ。まだまだ、いろいろあるからね──」
「えっ……」
「エッチなお勉強ってこと」
ミチルはからかわれたことに気付き、顔を赤くした。
「なっ、なにそれっ……もーっ!」
「へへ……ミチルはエッチだなー」
「ちっ、ちがうもん!」
「明日は、うしろから入れてみようかなー」
「へっ……」
「あ、今、想像した?」
「しっ、してないよっ……」
「気持ちよすぎておかしくなっちゃうくらい、突きまくってあげるからね」
「う……」
「あ、また赤くなった。ミチルは面白いなー」
「もーっ、からかわないでよ!」
窓から差し込む夕暮れの光の中で、二人はいつまでも、じゃれ合っていた 。

おわり