赤ずきんの情事

オオカミ事件から数年後。
成長した赤ずきんちゃんは森で出会った大男にそそのかされて…
《読了時間の目安:14分》

むかしむかし、あるところに、かわいい女の子がいました。
その子は、おばあさんの作ってくれた赤いビロードのかわいいずきんをたいそう気に入って、いつもそれをかぶっていたので、みんなに「赤ずきんちゃん」と呼ばれていました。
ある日、赤ずきんちゃんはおかあさんに頼まれて、おばあさんの家に行くことになりました。
ところが、途中でオオカミにそそのかされ、寄り道をしてしまったのです。
その隙に、オオカミはおばあさんの家に先回りをし、おばあさんを食べてしまいました。
寄り道をして、花をたくさん摘んだ赤ずきんちゃんがおばあさんの家に行くと、そこには、おばあさんになりすましたオオカミがいて、赤ずきんちゃんも食べてしまったのです。
しかし、赤ずきんちゃんもおばあさんも、たまたま通りかかった狩人に助けられ、命が助かりました。
その時、赤ずきんちゃんは、
(これからもう二度と、寄り道をするのはよそうっと。)
と考えたのでした。

それから何年も経ち、あの時ちっちゃな子供だった赤ずきんちゃんは、すっかり成長していました。
ただ、大きくなっても、相変わらずお気に入りの赤いずきんをかぶっていましたけどね。

ある日のこと、赤ずきんちゃんはまた、おかあさんにお使いを頼まれました。
「このお菓子とブドウ酒を、おばあさんのところへ持っていってちょうだい」
「わかったわ」
赤ずきんちゃんはお菓子とブドウ酒を入れたカゴを持って、家を出ました。
おばあさんの家は少し遠く、歩いて半時間ほどかかります。
赤ずきんちゃんが歩いていると、森の中から大きな男が出てきました。
「やあ、赤ずきんちゃん」
男が言いました。
赤ずきんちゃんは、オオカミが危険なケダモノだということは知っていましたが、人間の中にも危険なケダモノがいるということをまだ知りませんでした。
だからちっとも、このあやしい大男を怖いと思いませんでした。
「こんにちは、おじさん」
「これからどこへ行くんだい?」
「おばあさんのところよ。お菓子とブドウ酒を持っていくの」
「そうかい、遠いからたいへんだね」
「ええ、でも平気よ」
赤ずきんちゃんは言いました。
美しく、かわいらしい赤ずきんちゃんを見て、男は考えました。
(やわらかくてうまそうな娘だ。どうにかして、いただきたいもんだが──)
男はしばらく赤ずきんちゃんと並んで歩いていましたが、しばらくすると、言いました。
「おや、森の中を見てごらん。あのきれいな花!」
赤ずきんちゃんが森の中を見てみると、本当にきれいな、色とりどりの花が咲き乱れていました。
「まあ、きれい!」
「あの花を摘んで花束を作ったら、おばあさんが喜ぶんじゃないかな」
男は言いました。
「ええ……でも……」
赤ずきんちゃんはオオカミにそそのかされて、大変な目にあったことを思い出しました。
あの時、寄り道をするのはやめようと思ったのです。
しかし、きれいな花を見ると、赤ずきんちゃんは思いました。
(この男の人はオオカミではなくて人間だもの、おばあさんを食べるはずないわ。それに、まだ時間も早いし……)
すると、赤ずきんちゃんは言いました。
「わたし、花を摘んでいくことにするわ」
赤ずきんちゃんは森の中に入ると、夢中で花を摘み始めました。

一方、男はまっすぐおばあさんの家に向かいました。
そして、あばあさんにこう言いました。
「赤ずきんちゃんが大怪我をして、街の病院にいるそうだよ」
「まあ、たいへん!すぐに行かなくては」
驚いたおばあさんは急いで支度をすると、扉も閉めずに、街へ向かって歩いていきました。
その様子を見ていた男は、にやりと笑いました。
(上手くいったぞ。おばあさんはしばらく帰ってこないだろう)
男はおばあさんのベッドに横になり、布団をかぶって、赤ずきんちゃんが来るのを待ちました。

その頃、赤ずきんちゃんは森でたくさんの花を摘み、きれいな花束をこしらえていました。
(きれいな花束ができたわ。おばあさん、きっと喜んでくれるわね。)
そしてやっと、おばあさんの家に向かって歩き始めたのです。
赤ずきんちゃんは、おばあさんの家の前に着くと、扉をノックして言いました。
「こんにちは、おばあさん。わたしよ、赤ずきんよ」
すると、中から声がしました。
「入っておくれ」
赤ずきんちゃんは、なんだかいつもと声が違うと思いました。
扉を開けて中に入ると、おばあさんは寝込んでいるようでした。
「おばあさん、どうしたの?具合が悪いの?声も変みたいだし」
赤ずきんちゃんが言うと、おばあさんは布団をかぶったまま、言いました。
「少し調子が悪くてね、こっちへ来ておくれ」
赤ずきんちゃんはおばあさんが心配になり、荷物を置くと、ベッドに駆け寄りました。
すると突然、勢いよく布団がめくれました。
そしてベッドには、おばあさんではなく、さっきの男がいたのです。
「えっ──」
驚いたのもつかの間、赤ずきんちゃんはあっという間に男に捕らえられ、ベッドの上に組み敷かれてしまいました。
「いやっ、離して!」
赤ずきんちゃんは必死に逃げようとしましたが、力の弱い女の子が、馬乗りになった大男をはねのけられるはずかありません。
「お……おばあさんはどこなの!」
赤ずきんちゃんが言うと、男は不気味に笑いながら言いました。
「おばあさんは邪魔だったから、ちょっと嘘をついて、街へ行ってもらったのさ」
おばあさんが無事だと分かり、赤ずきんちゃんは少しほっとしましたが、自分の状況が悪いことに変わりはありません。
「なんでこんなことするの。離して!」
もがきながら赤ずきんちゃんが言うと、男は言いました。
「まあ、まあ、落ち着けよ。痛い目にあわせようなんて思ってないんだから」
「え……?」
「気持ちいいことをしようとしてるだけさ」
「気持ちいいこと……?」
「そうさ。こうするんだ──」
男は、赤ずきんちゃんの両腕を押さえていた手を離すと、赤ずきんちゃんの着ていた素朴なワンピースを足下からまくり上げ、一気に脱がせてしまいました。
「いやっ、何するの!」
赤ずきんちゃんは、自由になった両手で必死に抵抗しました。
「いたっ──おい、何をするんだ」
男は、暴れまわる赤ずきんちゃんの両腕を捕まえると、持っていたロープであっという間にくくってしまいました。
「これでいい。暴れるからだぞ」
「やめてよ……」
声を震わせる赤ずきんちゃんにかまわず、男はじろじろと赤ずきんちゃんの体を眺めました。
「いや……見ないで……」
あらわになった白い体の上には、小振りでかわいらしい乳房がふたつあり、その頂にはピンク色の乳首がありました。
赤ずきんちゃんが逃げようともがきつづけているので、乳房はまるで男を誘うかのように揺れています。
「すごいな……うまそうなおっぱいだ……」
男が言うと、赤ずきんちゃんは恐怖の表情を浮かべて言いました。
「まさか……食べる気なの?」
すると男は笑いました。
「何も知らないんだな……だいじょうぶさ。さっきも言ったが、気持ちいいことをするだけだ。終わったら帰れるんだから、心配するな」
そして、大きな両手で赤ずきんちゃんの乳房を包み、揉み始めました。
「いやっ!やめて──」
生まれて初めてそんなことをされ、赤ずきんちゃんはわけが分かりません。
顔をしかめ、逃げようともがき続けました。
「初めてだから、まだ分からないのか……まあいい、すぐに気持ちよくなるさ」
男はそう言い、赤ずきんちゃんの体に顔を近づけたかと思うと、突然、乳房にしゃぶりつきました。
「何するのっ、やだっ!」
赤ずきんちゃんが必死に逃れようとしても、男はびくともしません。
体の小さな赤ずきんちゃんの乳房は、大きな男の口にすっぽりと収まりました。
男は口の中で乳房を舐め回し、舌で乳首を刺激しました。
そうしているうちに、柔らかかった赤ずきんちゃんの乳首は、固く隆起し始めました。
「いやあっ……いやっ……んっ」
赤ずきんちゃんは必死にもがいていましたが、男がもたらす快感にも気付き始めていました。
体が熱いのは、逃げようともがいているせいだけではなさそうです。
でも、いくら気持ちがよくても、こんなのはやっぱり嫌でした。
「お願い、やめて……!」
赤ずきんちゃんは必死に言いましたが、男は聞いてくれません。
「気持ちよくなってきたんだろう……」
そう言って、男はちゅうっと赤ずきんちゃんの乳首を吸いました。
「あんっ……!」
赤ずきんちゃんは突然襲った強い快感に思わず甘い声を出し、体を仰け反らせました。
(やっ、やだっ、わたし、どうしちゃったんだろう……!)
赤ずきんちゃんは自分の反応に驚き、顔を赤らめました。
男はそんな赤ずきんちゃんの様子を見てにやりと笑い、
「そうだ……そうやって素直に気持ちよさを楽しめばいいんだ」
と言うと、今度はもう片方の乳房にしゃぶりつきました。
男は、時間をかけて赤ずきんちゃんのやわらかな乳房を堪能しました。
乳房を手で揉み、舐め回したかと思えば、乳首を舌先で転がし、かるく噛みます。
「いや……んぁっ……やっ……やめて……」
甘い吐息を漏らしながらも、赤ずきんちゃんは男から逃れようと、必死に抵抗を続けました。
男がやっと、赤ずきんちゃんの乳房をいじるのをやめた時、赤ずきんちゃんは荒い息で胸を上下させていました。
「はぁっ……はぁっ……」
「暴れるからそんなに疲れるんだ。もうあきらめろ。俺が放してやるまで、お前は絶対に逃げられないんだ」
男は言いましたが、赤ずきんちゃんは首を振り、疲れきった体で弱々しい抵抗を続けながら言いました。
「お願い……離して……」
「ふん、頑固だな。だけど、気持ちよかったんだろう……?」
男はそう言うと、おもむろに、赤ずきんちゃんのパンツの中に手を入れました。
「いやあっ!やめて!」
赤ずきんちゃんは声をあげ、力をふり絞って必死にもがきましたが、男の手は難なくパンツの奥に入り込んでしまいました。
そして、男のごつごつした太い指は、赤ずきんちゃんの大事な部分に容赦なく分け入ってきたのです。
「ふふふ……体の方は正直だな。気持ちよくて、グチョグチョになってるぞ」
「え……?」
「わからないのか?」
男はそう言うと、乱暴にパンツを下ろし、指を激しく動かしました。
男の指が、ぬるぬると滑るような感触で赤ずきんちゃんの陰部を撫でています。
「うっ……」
赤ずきんちゃんはゾクゾクして、またあの甘い声をあげそうになりましたが、それを必死にこらえました。
男の指の動きに合わせて、濡れたような、クチュクチュという音がします。
(なんなの?アソコが濡れちゃってる……まさか──やだっ、わたし、おしっこを漏らしちゃったの!?)
赤ずきんちゃんがそんなことを考え、激しい羞恥心に襲われていると、男が口を開きました。
「知ってたか?気持ちよくなると、こんな風にアソコが濡れるんだ。こんなにグチョグチョにしてるってことは……そうとう気持ちよかったんだな」
男はクチュクチュといういやらしい音を楽しむかのように、指を動かし続けました。
「やっ……やめ……やめて……」
「またそんなこと言って……本当は、気持ちいいんだろう」
男はそう言うと、馬乗りになっている自分の体を少しずらして赤ずきんちゃんの足を広げると、陰部の“ある部分”を集中して刺激しました。
「あぁっ!んっ……や、やめてっ、やだっ……」
赤ずきんちゃんは、今まで感じたことのない強い刺激に、身をよじって抵抗しました。
「ふふ……ここはクリトリスだ。どうだ、気持ちいいだろう」
「いやっ……ぁん……や、やめて……」
赤ずきんちゃんは男を拒絶し続けていましたが、その思いとは裏腹に、声には快感によって甘い響きが混じってしまいます。
男にクリトリスを刺激され続け、赤ずきんちゃんは次第に、快感が差し迫ってくるのを感じました。
(あぁっ、どうしよう、気持ちいい……やだ、わたし、おかしくなっちゃう──)
「いや……いやあっ、あっ、んっ、あ、あぁっ──!」
赤ずきんちゃんは、快感が絶頂に達すると、たまらず声をあげました。
体中に広がる激しい快感に涙があふれ、体が勝手に、ビクンビクンと痙攣してしまいます。
「おや、もうイッたのか……」
男は指の動きを止めました。
しかし、赤ずきんちゃんの体の中には、まだ快感が残っています。
「はぁっ、んっ……はぁっ……」
赤ずきんちゃんは快感の余韻に悶えながら、初めての絶頂に驚いていました。
(体がこんな風になるなんて、知らなかった……もう、これ以上ないってくらいだったわ……)
赤ずきんちゃんは男を見ると、弱々しい声で言いました。
「もう……終わりよね……離して……」
しかし、男は不気味な笑みを浮かべ、
「まだだ」
と言い、ぐっしょりと濡れた赤ずきんちゃんの中に、なんと、指を入れたのです。
「ひぃあぁっ──!」
赤ずきんちゃんは大きな声をあげ、体を仰け反らせました。
激しい快感が、赤ずきんちゃんを襲います。
男は指を出し入れし、さらなる刺激を与えました。
「んあっ、やめてっ、お願い、いやぁっ、あぁん!」
赤ずきんちゃんは首を振り、激しくもがきました。
すると、男は言いました。
「ふふ……いいだろう」
男は指の動きを止め、赤ずきんちゃんの中から指を抜きました。
赤ずきんちゃんは少し驚いて、男を見ました。
「も、もう、終わりにしてくれるのね……」
しかし、男は無言のまま、自分のズボンを下ろしました。
「──!」
男の股間にある大きなモノを見て、赤ずきんちゃんはあわてて目をそらしました。
(急にあんなことをして、一体、なんなの……?)
男は、そんな赤ずきんちゃんを見下ろして、言いました。
「今度は赤ずきんちゃんと一緒に、俺も気持ちよくなるんだ……これで最後だから安心しろ……」
そして、赤ずきんちゃんの陰部に、自分の大きく、固くなったものを押し付けたのです。
「えっ……?」
戸惑う赤ずきんちゃんにかまわず、男はそれをゆっくり、赤ずきんちゃんの中にうずめていきました。
「やっ、やだっ、何するの!……いっ、痛い!」
赤ずきんちゃんは男のしていることが理解できず、しかも、激しい痛みに襲われ、混乱しました。
しかし、いくら抵抗しても、力の強い男から逃れることはできないのです。
「痛い、痛いのっ、お願い、やめてぇっ!」
赤ずきんちゃんはあまりの痛みに、涙を浮かべて懇願しました。
しかし、男は動きを止めず、自分のものをすっかり、赤ずきんちゃんの中にうずめてしまいました。
「うっ……全部入ったぞ……すごいな……」
赤ずきんちゃんは、あまりの痛みに涙を流していました。
「痛いのか……でも、そのうち気持ちよくなるから我慢するんだ……」
男はそう言うと、今度は腰を動かし始めたのです。
「いっ、痛い!いやっ……ううっ……」
赤ずきんちゃんは、男が動く度に、ひどい痛みを受けました。
「いっ……うっ……んうっ……」
しかし、しばらくすると、痛みがだいぶやわらいでいました。
そして男の言うように、気持ちよくなってきたのです。
「んうっ……んぐっ……あっ……」
赤ずきんちゃんの反応を見て、男は言いました。
「気持ちよくなってきたんだろう」
赤ずきんちゃんは泣きそうな顔をして、ただ首を横に振りました。
「すごいな……ぬるぬるが、どんどん溢れてくる」
男と赤ずきんちゃんの結合部はぐっしょりと濡れ、男の動きに合わせて、グチョッ、グチョッといやらしい音をたてました。
「ああ、なんて気持ちいいんだ……」
男は腰の動きを激しくしました。
「ひぁっ、あんっ……うっ……」
赤ずきんちゃんは、さらに激しい快感に襲われ、頭の中がしびれるようでした。
その目は、もう何も映っていないかのようにうつろになっています。
赤ずきんちゃんは完全に、快感の渦に飲み込まれてしまったのです。
そして再び、絶頂を迎えようとしていました。
それは男も同じでした。
男は強く激しく、腰をぶつけるように、赤ずきんちゃんを突き上げました。
それはもう、華奢な体をした赤ずきんちゃんが壊れてしまうかと思うほどの激しさでした。
「はぁんっ、んっ、ああっ──!」
赤ずきんちゃんは体を痙攣させ、激しく身をよじり、狂おしいほどの快感に声をあげました。
同時に、男も絶頂を迎え、赤ずきんちゃんの中に激しく精を放出したのです。

「これで最後」という言葉通り、男は馬乗りになって押さえつけていた赤ずきんちゃんから離れました。
しかし、赤ずきんちゃんは逃げる素振りも見せず、うつろな目をして、ただ、ぐったりとベッドに横たわっていました。
男が腕のロープをほどいても、それは変わりません。
男は赤ずきんちゃんの乳首を吸い、軽く噛みました。
「んっ……んんっ……」
赤ずきんちゃんは弱々しい声をあげました。
しかし、その表情は嫌悪ではなく、まぎれもなく、快感を示していました。
男は不敵な笑みを浮かべると、立ち上がり、おばあさんの家を出て行きました。

家の中に一人残された赤ずきんちゃんは、しばらくそのまま、ベッドでぐったりしていましたが、やがて、起き上がりました。
するとその時、股の間からどろっとした液体が出たのが分かりました。
見てみると、血の混ざった白い液体がシーツの上にこぼれています。
(すごく痛かったけど、やっぱり血が出てたんだ……でも、この白いのはなんだろう……これもわたしが出しだものかしら……?)
そんなことを考えながら、赤ずきんちゃんは下ろされたパンツを上げ、脱がされた服を着ると、立ち上がりました。
改めて見ると、シーツはくしゃくしゃで、なにやらよく分からない液体の跡や、血も付いていて、ひどい有様です。
(こんなのを見たら、おばあさんが驚くわ。)
赤ずきんちゃんは、ベッドから汚れたシーツをはずして、小さくたたみました。
そして、棚から新しいシーツを取り出し、それをベッドに敷きました。
ベッドはすっかり元通りです。
それから、おばあさんに置き手紙を書きました。
『おかあさんから、お菓子とブドウ酒です。きれいな花束は、わたしからよ。
おばあさんはお留守だったけれど、扉が開いていたので、置いていきます。
だけど、戸締まりはした方がいいと思うわ。
またすぐに会いに来ます。
赤ずきんより』
そしてそれを、持ってきたお菓子とブドウ酒のカゴに添えました。
(これでいいわ。シーツはこっそり洗濯して、後で返せばいいもの。)
赤ずきんちゃんは家の中を完璧にすると、汚れたシーツを持って外に出ました。
「──!」
赤ずきんちゃんは、扉の外に立っていた人物を見て、息をのみました。
家の外には、とっくに行ってしまっただろうと思っていたあの男が立っていたのです。
男は、不敵な笑みを浮かべて赤ずきんちゃんを見ています。
赤ずきんちゃんが驚いてその場に立ち尽くしていると、男が口を開きました。
「俺の家はこの先にある。また気持ちいいことをしたくなったら、いつでも訪ねてくればいい……」
それだけ言って、男は去っていきました。
また何かされるのかと思いましたが、そうではありませんでした。
呆然としていた赤ずきんちゃんでしたが、やがて、家に向かって歩き始めました。
(あんなこと言うなんて……行くわけないじゃない……あんな……)
しかし、赤ずきんちゃんの体は切なくうずき、胸は高鳴っていました。
(いやだ、わたし……あんなことをされて、おかしくなっちゃったみたい。ああ、本当に、寄り道なんかするんじゃなかった!)
赤ずきんちゃんはおかしな気持ちを振り払うように、家に向かって走って行きました。

おわり