真面目なセックス

地味で目立たないタイプの二人。
一生縁がないであろうセックスを体験するために協力して…
《読了時間の目安:11分》

放課後の教室で、クラス委員の杉田ハルキと高野エリコは、クラス全員から集めたアンケートの集計作業をしていた。
最後に教室を出て行った女子たちが、廊下で話す声が聞こえる。
「クラス委員って大変だよねー」
「でもさ、あの二人お似合いじゃない? なんか雰囲気似てるし」
「きゃはは、うけるー! 付き合っちゃえばいいのにぃ」
「でも、想像できなくない?」
「ぷっ、確かに! そういうの興味なさそうだもんねぇ」
「あははは……」
女子たちの声が遠のいていくと、教室は静けさに包まれた。
「わたしたち、似てると思われてるのね」
作業の手を動かしながら、エリコが言った。
「うん。まぁ……わからなくもないけど」
ハルキも作業の手を動かしながら答えた。
「目立たないタイプ……とか?」
エリコが言うと、ハルキはうなずいた。
「そうだね。悪く言えば、暗い奴だと思われてるかも」
「友達がいないとかね……」
「勉強ができるとか、勉強ばっかりしてるとか」
「それから、メガネをかけている」
「はは……」
「でも、杉田くんは運動できる方だよね。わたしはまったくダメだけど」
「まあ、人並み程度だよ」
「ふーん……」
会話がとぎれると、二人はしばらくの間、黙々と作業を進めた。
「そういえば……」
エリコが思い出したように言った。
「ん?」
「そういうの興味なさそう、って言ってたけど……そういうのって、恋愛とか……男女の関係のことよね。つまり、セックスなんかも含めて」
「わっ、ずいぶんハッキリ言うね。でもまあ……そうだろうね。興味の出てくる年頃だし」
「杉田くんは、興味ない?」
「えっ……ど、どうかな……」
「わたしは、興味あるわ……勉強と同じようにね。なんだって知りたいもの。だけど……知識とか能力とかと違って、一人じゃどうすることもできないのよね」
「確かに……相手がいないとね」
「そう。そこが問題なのよ。わたしって、こんな感じでしょ? 地味だし、暗いし、かわいくないし……きっと一生、男性とは縁がないと思うの」
「そんなことは……」
ハルキが言いかけたが、エリコはそれをさえぎって言った。
「ありがとう。でも、前に進むためにはしっかり現実を見なきゃ」
「頑固だなぁ。でもまあ、それなら……」
ハルキは苦笑を浮かべて言った。
「僕だってそうだよ。一生女性とは縁がないんじゃないかと思ってる。やっぱり僕たちは似てるのかも、なんてね……」
「似てる……?」
エリコは宙を見つめ、小さくつぶやいた。
「そう……そうだわ、協力すればいいのよ!」
「え?」
エリコは目を輝かせて言った。
「杉田くん、こんなこと言うのおかしいってわかってるけど……杉田くんならわかってくれると思う!」
「な、なに、突然……?」
「お願い。わたしとセックスして!」
「へっ!?」
「だって、そうすれば男女の関係を知ることができるじゃない。お互いの利益になることだわ」
「ほっ、本気!?」
「もちろん! まあ、相手がわたしじゃ嫌だって言うなら仕方がないけど……」
「いっ、嫌なんて、そんなこと思わないよ……でもっ……」
「それならいいじゃない。コンドームなら、性教育の授業でもらったのをひとつ持ってるし! このチャンスを逃したら、わたしたち一生セックスできないかもしれないわよ。でしょ?」

アンケートの集計を終えた二人は、コンピュータールームに忍び込み、念のため、更にその奥の準備室に入った。
「ここなら誰も来ないと思う。内側から鍵もかけられるし……」
扉を閉め、ハルキが言った。
準備室は倉庫のように使われていた。
本や段ボール、古いパソコンのディスプレイなどが雑然と置いてある。
エリコは目の前にあった木製の机の表面を指でなぞりながら言った。
「案外きれいなのね」
「ときどき人の出入りがあるからね……あ、もちろん、今日は大丈夫なはずだから」
「どうしてそんなに詳しいの?」
「僕はコンピューター部なんだ」
「あ、そっか。じゃあ安心ね!」
エリコはそう言うと、くるりと向きを変え、ハルキの顔を見上げた。
「じゃあ……はじめましょ。あっ、でも、セックスって立ったままできるのかしら? よく考えたらわたし、セックスのやり方を知らないわ……しまった……どうしようっ……杉田くん、わかる!?」
エリコがあわてた様子で言うと、ハルキは少し言いにくそうに答えた。
「あ……うん。たぶん……立ったままでもできると思うよ……うん」
「ほんと! あぁ、よかった。こんなことになるとわかってたら予習してきたんだけど……」
「ぷっ……予習って」
ハルキが思わず吹き出すと、エリコは顔を赤らめ、むきになって言った。
「あーっ、ひどい、笑ったわね? もちろん、性教育の授業でやった内容程度なら知ってるわよ? 要は、挿入して射精するんでしょ。だけど、そこに至るまでがなんだか……そんなの教えてくれる人いないじゃない。だいたい、杉田くんはどうして知ってるのよ」
「そっ、それは……まぁ、僕も一応男だし……そういう映像やなんかを……見たことが……でっ、でも、それだけだよ。実際どうなのかは、全然わからないし……」
「そうなの!? さっきはそんなこと言ってなかったじゃない……でもまぁ、当然か。そんなエッチなことペラペラしゃべってたら変態よね」
「はは……ま、まあね。今は特別」
「ふふ……そうよね。じゃあ、今度こそはじめましょ。基本的には予備知識のある杉田くんにまかせるから、指示してくれる?」
「あ、あぁ……わかった。なんかすごいことになっちゃったな」
「遠慮しなくていいわよ、勉強のためなんだから」
「うん。じゃあ、まずは……抱き合う」
「あら、簡単ね!」
「まだ最初だから」
二人は互いの背中に腕をまわし、抱きしめ合った。
「ねえ、なんだか……変だわ。わたし、この程度ですごくドキドキして……」
エリコは、思いもよらない気分に驚いて言った。
「大丈夫、僕もドキドキしてる」
「そう……不思議ねぇ……やっぱり、実際に体験してみると勉強になるわ。で、次はどうするの?」
「次は……キスかな」
「そ、そう……急に難易度が上がったわね」
「やめる?」
「そんなわけないでしょ」
二人はゆっくりと、顔を近づけていった。
ところが、唇が触れる前に、メガネとメガネがぶつかった。
「やっ、やだ……メガネが邪魔ね」
「うん、外そう」
二人はメガネを外し、再び向かい合った。
すると、エリコの顔を見たハルキが驚いたような表情を見せた。
「……なに? どうしたの?」
エリコが怪訝な顔をして聞くと、ハルキは少し顔を赤らめて言った。
「高野さん、メガネはずした方がかわいいよ」
「なっ……なに言ってるのっ……そんなことないわよっ」
「ほんとだよ」
「やっ、やめてよね……ほっ、ほらっ……キスするんでしょ!」
「あ、あぁ……うん。じゃあ……」
ハルキがエリコの肩に手を添え、引き寄せる。
二人はぎこちなく、唇を合わせた。
「もうちょっと、力抜いてみて」
ハルキはエリコのほおにそっと触れ、言った。
「ん……うん……」
「そう……」
エリコが力を抜くと、ハルキはエリコの口の中に舌を入れた。
「んっ……ん……」
エリコは少し驚いたが、すぐにその心地よさに気づき、自分も舌を動かした。
ハルキはエリコの髪に手を差し込み、キスをさらに深くしていく。
エリコはそれに応えるように、ハルキを強く抱きしめていた。
「はぁ……はぁ……すごいわ……キスってすごく……その……」
「……よかった?」
「そうなの! つい夢中に……あっ、嫌じゃなかった?」
「そんな、全然大丈夫だよ。僕も夢中だったし……」
「そう……それならいいけど……そっ、それでっ? 次はどうするの?」
「次は……僕が高野さんを攻める」
「せめ……る?」
「嫌だったら言って」
ハルキはそう言うと、エリコを優しく抱きしめた。
そして、制服の上からエリコの胸に触れた。
「ひゃっ……」
「大丈夫?」
「う、うん……平気。びっくりしただけだから……やめないで」
「わかった……」
ハルキはうなずくと、再びエリコの胸に触れ、なで回したり、揉んだりした。
「んっ……はぁっ……やだ……声が出ちゃう……」
エリコは困惑して言った。
するとハルキは、エリコの首すじにキスをしながら言った。
「我慢しなくていいよ。たぶん、そうなるのが普通だから」
「そっ、そうなの……」
「うん。それに……そのうち我慢できなくなると思うよ」
「うっ……なんだか怖いわね……」
「覚悟しといて」
ハルキはいたずらっぽく言うと、エリコの制服のボタンを外しはじめた。
「嫌じゃない?」
「もちろん、嫌なんかじゃないわ……そりゃあ、ちょっと恥ずかしいけど……全部知りたいもの」
「そうだね」
ハルキはブラウスのボタンを外してしまうと、ブラジャーもずらして、エリコの胸に直接触れた。
そして、やわらかな乳房を手のひらで包み込み、優しくもみしだいた。
「んっ、あぁっ──」
エリコははじめての刺激に驚き、ハルキの制服を握りしめた。
「こんなのはじめてっ……ゾクゾクして……頭の中がしびれるみたいっ……」
「気持ちいい?」
「んっ……たぶん、そうね……いろんな気持ちが混ざってて混乱してるけど……」
「じゃあ、これは?」
ハルキはそう言うと、エリコの乳首を軽くつまんで刺激した。
「あっ、あぁっ、やっ、なんなのっ……!?」
エリコは電気が走るような感覚に、身をくねらせ、鋭い声を上げた。
「嫌?」
「あぁっ……いっ、嫌じゃないけどっ……ひぁっ、あんっ!」
「嫌じゃないけど?」
ハルキは乳首をこねるように刺激しながら、わざと意地悪く聞いた。
「んっ……気持ちいいんだけど……すっ、すごすぎてっ……おかしくなっちゃいそうでっ……ほんとにっ……おかしく……あっ、あっ、はぁあんっ!」
エリコは瞳を潤ませ、助けを求めるようにハルキを見上げた。
「かわいい……」
「えっ、あっ、あんっ、なにっ……なんて言ったのっ……あっ、も、だめっ……お願い……キスしてっ……!」
エリコはたまらなくなり、ハルキの首にかじりつき、キスを求めた。
「んっ……」
二人は強く抱き合い、激しいキスをした。
「はぁ……はぁ……ごっ、ごめん……わたし……どうしちゃったのかしら……体が……うずうずして……たまらなくなって……」
「正しい反応だと思うよ……たぶん、それが性欲ってやつなんじゃないかな」
「性欲……!? なるほど……これがそうなのね……すごいわ!」
エリコは目を輝かせて言ったが、ふと、不安げな表情を浮かべた。
「だけど、わたしばっかりで……杉田くんは……」
「心配ないよ、こう見えて僕もすごく興奮してるんだから。男には男の欲望があるからね」
「そうなの……?」
「そう。してみたいことがたくさんあるんだ。例えば──机に座れるかな?」
ハルキはエリコをひょいと持ち上げ、机に座らせた。
「わっ……なにするの……?」
「こうする」
ハルキはそう言うと、エリコの乳首に口をつけた。
「あっ……うそっ、あっ、はぁんっ! すごいよぉっ……杉田くぅんっ!」
エリコは体を弓なりにして、甘い声を上げた。

ハルキはじっくりと時間をかけ、エリコの乳房を堪能した。
「はぁ……はぁ……あっ、ん……す……杉田くんっ……わたし……もう……」
エリコはとぎれる声で言った。
ほおが上気し、目はトロンとして、焦点が定まっていない。
「すごいな……高野さんがこんなになっちゃうなんて……」
ハルキはそう言うと、甘い吐息を漏らすエリコにキスをした。
エリコはキスに夢中で応えつつ、切羽詰まった様子で言った。
「ん……はぁっ……杉田くんっ……次っ……次はどうするの……はやくしよ……」
「うん。それじゃあ、立ってくれるかな……うん、それから後ろを向いてと……」
ハルキは机から降りたエリコの向きを変えて後ろから抱くと、片方の手をのばしてスカートの中へと滑らせていった。
「んっ……あっ、あぁっ……!」
下着の上から秘部をなでられ、エリコは興奮と喜びに震えた。
「……どんな感じ?」
ハルキに聞かれると、エリコは恥ずかしそうにしながらも、素直に答えた。
「すごく恥ずかしいけどっ……でもっ……あぁっ……気持ちよくてっ……それに……すごく……うれしいのっ……」
「なるほど……じゃあ、こうすると……どうかな」
ハルキはそう言うと、エリコの下着の中に手を入れた。
愛液が洪水のようにあふれている。
ハルキは驚きと感動を覚えつつ、エリコの秘部を探索するように、指を進めていった。
「ええっ、うそっ……あっ、やっ、ああぁんっ!」
エリコは激しく反応し、体をくねらせた。
そして、ハルキが少し指で刺激しただけで、差し迫った声を上げた。
「あっ、なにっ、やだっ、すごいっ、なんかくるっ、まってっ、あっあっ、んん────っ!」
エリコの体がビクビクと激しく痙攣する。
ハルキはエリコが絶頂に達したことを悟り、手の動きをゆるめた。
エリコは喘ぎながら言った。
「うぅっ……なに……今のっ……すごかったよ……あっ……んっ……すごく気持ちよくて……体が変になって……なんだったの……!?」
「イッちゃったんだよ、きっと」
「いっちゃっ……た……? なにそれ……んっ……あぁっ……」
エリコが言うと、ハルキは驚いた様子で言った。
「そっか……本当になにも知らないんだね。えっと……イクっていうのは……男だったら射精するってこと。でも、女性はそういうのないから……とにかくすごく気持ちよくなること……かな。僕もよくはわからないんだけど」
「そうなんだ……あっ、んっ……まぁ、なんとなく……わかったわ……んっ、あっ、あっ……!」
ハルキが再び指の動きを激しくすると、エリコは体を震わせ、甘い声を上げた。
「そろそろ入れてもいいかな……僕もイキたくなっちゃったよ」
「あっ、んっ、もっ、もちろん、いいっ……いいわよっ……はやくっ……はやくしよっ……」
エリコは泣き出しそうな声で言った。
ハルキはそれを聞くと、ズボンと下着を下ろし、ずいぶん前からガチガチに勃起していたペ○スを露出した。
準備ができると、ハルキは言った。
「立ったままだから、後ろから入れるよ……いい?」
「う、うん……」
「じゃあ、机に手をついて、少しお尻をこっちに突き出してくれるかな」
「こう……?」
「うん、いいよ……」
ハルキはエリコのスカートをめくり、あらわになったエリコの尻に両手を乗せ、なでたり、つかんだりして言った。
「すごい……よく見える」
「やっ……やだっ……あんまり見ないで」
「でも、見なきゃ入れられないよ?」
「もう……いじわるしないでよ」
「ごめん。どうも僕は、高野さんを困らせるのが好きらしいね……」
ハルキは興奮しきってはち切れそうなペ○スをエリコの秘部に押し当てた。
「じゃあ、いくよ?」
「うん……」
ハルキはゆっくりと腰に力を入れ、エリコの中にペ○スをうずめていった。
エリコは激しい痛みに苦しんだが、時間をかけ、なんとかペ○スを受け入れることができた。
「はぁ……はぁ……すごい……全部……奥まで入ったよ……すごく気持ちいい……」
呼吸を荒くしたハルキが言った。
「んっ、わたしもっ……気持ちいい……体が……全部気持ちよくて……ほんとに……とけちゃいそう……」
エリコは熱に浮かされたような表情を浮かべている。
「動いていい?」
「うん……」
ハルキはゆっくりと腰を動かしはじめた。
動きに合わせて、エリコの中からあふれ出した愛液がグチュグチュと卑猥な音をたてる。
「ああっ、すごいっ……すごいよ……気持ちよすぎて……すぐイッちゃいそうだ……っ」
ハルキはほおを上気させ、苦しそうな表情で言った。
「わたしもっ……しっ、信じられないくらい……気持ちいいのっ……あぁっ……おかしくなっちゃいそう……」
エリコはあまりの快感に立っていられなくなり、ガクンと机の上に倒れ込んだ。
「はぁ……はぁ……もっとだよ……高野さんっ……!」
ハルキはそう言うと、徐々に腰の動きを激しくしていった。
「あっ、あっ、あはぁっ、んん──っ!」
エリコは狂おしいほどの快感に、悲鳴のような声を上げた。
ものすごい強さと勢いでペ○スが突き刺さり、それが何度も、何度も、くり返される。
「んっ、あぁっ、すっ、杉田くんっ……もっ、もうっ……だめぇっ……いっ……あっ……こっ……こわれひゃうよおおぉっ……」
「はぁっ、はぁっ……高野さんっ……わかったよ……もうっ……イクっ……イクよっ……!」
ハルキはそう言うと、エリコの尻をわしづかみにしてペ○スを深く突き刺し、抑えきれなくなった欲望を一気に解放した。
エリコは、自分の中でハルキのペ○スがドクドクと脈打つのを感じながら、再び訪れた絶頂に声を上げた。

「ありがとね。すごく……その……すてきな体験だった。もちろん、勉強になったし……」
乱れた服を直し、エリコは言った。
「あ、うん……こちらこそ……貴重な体験だったよ……」
「あっ、あの……」
「あのさっ……」
二人は同時に言い、顔を見合わせた。
「うふふっ」
「へへ……」
お互いの顔を見て、笑い合う。
「なに……? 先に言って」
エリコは言った。
「あ……うん」
ハルキはうなずくと、少し顔を赤らめ、言った。
「えっと……ほら、高野さん、最初に言ってたでしょ? 一生男性とは縁がないだろうって。あのことだけど……そんなことないと思うんだ。高野さんは……かわいくて、すごく楽しい人で……僕は大好きだよ」
「へっ……!?」
エリコは大きく目を見開き、ハルキの顔を見つめた。
「みんなは気付いてないんだ……まだ若くて未熟だから。物事の上辺だけを見ていて……真実が見えてないんだよ。だけどいつか……みんな気付くよ、君の魅力に」
「あ……えっと……ありがとう……」
エリコはかすれる声で言った。
「わ……わたしも、同じこと言おうと思ってたの……」
「え……?」
「杉田くんは、すごくすてきな人だって。楽しいし、優しいし、頭もいいし……それに、よく見たらかっこいいし。一生女性と縁がないなんて、そんなこと絶対にないわ。みんなまだ気付いてないだけ。そのうち、モテモテになるわよ……あんまり想像したくないけど」
「そ、そんな、まさか……ははは……」
「本当よ。だって既に、わたしは杉田くんのこと好きだもの」
「えっ……ほんと!? う、うれしいな……」
二人はお互いの気持ちを探るように、見つめ合った。
「あの……ちなみに僕は……さっき、告白したつもりなんだけど……」
「わたしもよ」
二人の顔に、笑顔が浮かぶ。
「へへっ……」
「ふふっ……ちょっとわかりにくかったから、どうしようかと思っちゃったわ」
「ごめん……」
ハルキはエリコを見つめ、改まって言った。
「僕の彼女になってほしいんだ」
「うれしい……つまり、杉田くんはわたしの彼氏になってくれるのね」
「もちろんだよ」
ハルキはエリコを抱きしめた。
エリコも、ハルキの背中に腕をまわし、強く抱き返した。
「ほんとにうれしい……すごく、しあわせ……」
心の殻を破り、成長した二人に、地味で目立たなかった頃の面影はもうなかった。
翌日には、みんなが二人の魅力に気付きはじめ、中には恋をする者もいた。
まだまだウブで、真面目すぎるところのある二人は、複雑な恋愛模様に巻き込まれていくのだが──それはまた、別の物語である。

おわり