村の生き神様

村の「生き神様」である少女は16歳になった夜、儀式のため村の男たちに囲まれて…
《読了時間の目安:15分》

山奥にひっそりとあるその村には、古来から続く、独特の風習があった。
村の守り神として、一人の少女を祭っているのだ。
少女は生まれた時から「生き神様」として扱われる。

「あぁー、疲れたぁ」
村の者たちがいなくなると、カエデは姿勢を崩した。
恒例の、豊作を祈る儀式が終わったところだった。
「カエデ様、だめですよ。誰かが戻ってきたらどうするんですか」
「平気よぉ」
そこにいるのは、乳母のキヌだけだった。
母親のような存在であるキヌの前では、生き神様を演じる必要はない。
カエデは姿勢を崩したまま言った。
「ねぇ、もう少しで16歳の誕生日だよ。やっと終わるんだよね。生き神様のお役目」
「ええ、うまくいけば、そうなります」
「え、うまくいけばって……なに? なにが?」
「それは……次の生き神様がいないとダメってことです」
「ああ、それね。もちろん、それはわかってるわよ」
(でも、今年は村で三人も女の赤ちゃんが生まれたし、もうすぐ生まれてくる子もいる……候補はいっぱいいるんだから、大丈夫だわ)
カエデは晴れやかな顔で窓の外を眺めた。
「……さあ、母屋に戻りましょう」
「うん」
カエデは、乳母のキヌに育てられた。
両親のことは知らなかったが、キヌの愛情に包まれて育ったせいか、あまり気にしていなかった。
ただ、ちょっと顔を見てみたい気がするくらいだ。
村の生き神様は、大きな屋敷で暮らし、その敷地の外に出ることが許されない。
ただ、村人たちが屋敷にやってきて、生き神様と交流することは許されていた。
昔はそれも許されず、生き神様は心を病んでしまうことが多かったらしい。
カエデは、屋敷に来てくれた村人たちと、よく遊び、交流した。
もちろん、立ち振る舞いには注意が必要だったし、羽目を外したりはできなかったのだが。
家庭教師を呼んで勉強もしたし、テレビを観ることもできたので、生き神様と言っても、カエデは普通の女の子だった。
16歳で生き神様の役目を終えたら、外の世界へ出て行く──それが、カエデの小さな夢だった。

それから数日がたち 、とうとう、カエデの16歳の誕生日がきた。
老若男女、朝からたくさんの村人が祝いに訪れ、同じ年頃の友達との話にも花が咲き、カエデは楽しい時間を過ごした。
夜になると、屋敷に村人が集まりはじめ、少し騒がしくなった。
毎年、生き神様の誕生日には儀式が行われるのだ。
「さあ、準備をしましょう」
「うん」
キヌにうながされ、カエデはいつものように、白い装束に着替えた。
「では、迎えの者が来るまで、ここで待っていてください。わたしはこれで失礼します」
いつもはキヌがずっと付いていてくれるのだが、今日は違うらしい。
カエデはあわてて言った。
「えっ、キヌ、行っちゃうの? なんでっ?」
「今日は特別で、女人禁制なんです」
「え……?」
「もう行かないと」
そう言うと、キヌは頭を下げ、部屋から出て行ってしまった。
(なんなのよ……女人禁制って、わたしも女なんですけど)
しばらくすると、村の男が迎えにやってきた。
「お迎えに上がりました」
カエデは黙って立ち上がると、儀式の間へと進んだ。
ふと、視線を感じて振り返ると、うしろから付いてきていた迎えの男が、カエデをじっと見ていた。
例えるならそれは、獲物を狙う獣の目だった。
カエデが動けずにいると、男が言った。
「どうなさいましたか。参りましょう」
「……え、えぇ。すみません」
カエデはぎこちなく言うと、歩き出した。
なにか、いつもと違う──
そんな予感がしたが、この後待っているのは、カエデには想像もつかないことだった。

儀式の間に着くと、カエデは思わず後ずさった。
集まっているのは村の男ばかりで、皆、迎えの男と同じ目をしていたのだ。
「さあ、こちらへ」
カエデはなぜか逃げたくなったが、その気持ちをおさえ、歩みを進めた。
カエデが定位置に座ると、進行役の男が口上をはじめた。
それをなんとなく聞きながら、カエデは集まっている人々を見渡した。
男と言っても、大人や老人ばかりで、小さな子供は来ていない。
一番若いのは──カエデと同い年で、子供の頃から知っている、リュウヘイだ。
カエデが見ていると、リュウヘイもカエデの方を見た。
(こんな儀式、面倒よね)
そんな気持ちを込めて、カエデは目配せをしたが、リュウヘイは下を向いてしまった。
(あれ……)
いつもなら、面白いことや、面白い顔をして笑わせてくれるのだが、今日はやはり、なにかが違うらしい。
「では、清めの儀式をはじめる」
進行役の男が言った。
すると、三人の男が水の入った大きなタライを運んできて、部屋の真ん中に置いた。
「カエデ様。さ、こちらへ」
たいていの儀式は予習済みなのだが、今日の儀式は習ったことがなかった。
カエデが戸惑っていると、横に付いていた迎えの男が小声で言った。
「あのタライの中に入ってください。さあ、早く」
「は、はい……」
カエデは立ち上がり、水の入ったタライの中に立った。
素足がひんやりとした水に浸かる。
「では、はじめ」
進行役の男が言うと、タライを運んできた男たちがカエデを取り囲み、カエデの装束に手をかけた。
「えっ、なっ、なにを……」
カエデはあわてて服の裾をつかんだが、抵抗むなしく、装束は全て取り払われてしまった。
村の男たちの見守る中、カエデは全裸になってしまったのだ。
ふくらんだ張りのある乳房も、薄く毛の生えた秘部も、丸い尻も、しなやかに伸びる肢体も全て、男たちの前に晒された。
「いっ、いやっ──」
カエデはあわてて両手で体を隠し、うずくまった。
しばらくの沈黙の後、進行役の男が言った。
「……カエデ様。生き神様。どうか立ち上がってください。大切な儀式なのです」
カエデは、恐る恐る顔を上げた。
男たちは黙ってカエデを見つめている。
逃げ出してしまいたかった。
しかし、そんなことをしたら、どうなってしまうのだろうか。
まず、この村には住めなくなるだろう。
(キヌだってどうなるか……)
そう思うと、儀式をぶち壊しにするわけにはいかなかった。
「すみませんでした……」
カエデはゆっくりと立ち上がった。
カエデの体を見た男たちから、「おぉ」という、小さなどよめきが起こる。
カエデは顔を真っ赤にして、うつむいた。
「では、はじめてください」
進行役の男が言うと、カエデの装束を脱がせた男たちが、手に持った手ぬぐいをタライの水に浸し、カエデの体を拭いはじめた。
(やだっ、こんなことするの……!?)
カエデは、男たちに体を拭われる感触に身を震わせた。
水を含んだ手ぬぐいが、手のひらから、腕へ、足の先から、ひざ、太ももへと滑る。
一人の男の手が胸を拭いはじめると、カエデの体に、生まれてはじめての感覚が走った。
「あっ……」
思わず声が漏れてしまい、カエデは顔を真っ赤にした。
(やだっ、変な声出しちゃった……気をつけなきゃ……)
そのうちに、胸を拭う男の手はカエデの乳首を念入りに拭いはじめた。
カエデの呼吸が荒くなる。
(なんなの、どうして、こんな風になっちゃうの……)
カエデは必死に、悶えるような感覚に耐えていたが、次の瞬間、声をあげた。
「ぁあんっ……!」
別の男が、カエデの秘部を拭ったのだ。
激しい感覚が、体を走った。
「あ……あの、ごめんなさい……」
カエデは大きな声を出してしまったことを謝った。
「いいんですよ。カエデ様。自然のまま、感情を表現してかまわないのです」
カエデの体を凝視しながら、進行役の男が言った。
「あっ、あっ、やあっ……!」
カエデは再び声をあげた。
一人の男が、カエデの両足を後ろから抱え、持ち上げたのだ。
足を大きく広げた形で持ち上げられたカエデは、村の男たちの前に、ぱっくりと開いた秘部を晒す形になってしまった。
男たちからどよめきが起こる。
「カエデ様、しっかりきれいにして差し上げますからね……」
男が、たっぷりと水を含ませた手ぬぐいで、その秘部を拭いはじめる。
カエデはたまらず、泣いているような声を上げた。
「ひんっ、うぐぅっ……ひあぁ……あんっ……」
男は、カエデの秘部の溝という溝を、手で広げながら、念入りに拭った。
カエデの秘部からは、粘度のある液体があふれ出していた。
「すばらしい……」
カエデの秘部を拭いながら、男がつぶやく。
最後に、尻の穴を拭われ、やっと、カエデは下に下ろされた。

タライはすみやかに片付けられ、今度は、大きな布団が運び込まれた。
言われるまま、カエデはその上に座った。
村の男たちに囲まれ、裸を見られているという状況だったが、清めの儀式で、もう、カエデの羞恥心は壊れてしまっていた。
「では、宿りの儀式をはじめる」
進行役の男が言うと、男たちがざわめいた。
「まずはじめの相手は、前回の村祭りでの勝者である、シンジ」
名前を呼ばれた男が立ち上がった。
たくましい体をした青年である。
シンジがカエデのそばにひざまずくと、進行役の男が言った。
「では、はじめ!」
その声がかかると、シンジは突然、カエデの秘部に手を伸ばした。
男たちから歓声が上がる。
「あっ、やっ……やだっ……」
シンジの指の動きに合わせ、カエデの秘部からはグチュグチュという音がする。
清めの儀式のせいで、すでに、そこは中からあふれたものでぐっしょりと濡れているのだ。
シンジは秘部をいじりながら、カエデを押し倒し、いきなり、カエデの唇を奪った。
「んっ……んむ……ぷはっ……」
それは、カエデの口内を支配し、汚し尽くそうとするかのような激しいキスだった。
(こんなの……いや……)
カエデは両手でシンジの体を押し返し、顔をそむけたが、屈強な男の前に、そんな抵抗はまるで意味がなかった。
逆にその抵抗は、シンジの欲望を燃え上がらせた。
シンジは乱暴に、カエデのやわらかな乳房をわしづかみにした。
「んあぁああっ──」
形のいい乳房がひしゃげると、それはとてもいやらしく見え、男たちからさらに大きな歓声が上がった。
「あっ、あっ、いやぁ、やめてぇっ──」
カエデは鋭い声をあげ、身をくねらせた。
シンジがカエデの乳首をギュッとつまみ、こねくり回したのだ。
「どうです、気持ちいいでしょう」
「えっ……」
シンジにそう言われると、カエデははじめて、いままでの妙な感覚が「気持ちいい」んだと自覚した。
「あっ、あんっ……あぁ……ん」
それが分かると、どんどん気持ちよくなってくる。
カエデの声は、甘い響きを帯びていった 。
「次はこうですっ」
シンジがカエデの秘部に指を入れ、激しく動かした。
「ぁああっ、ああああっ──!」
そんなところに指を入れられるのがはじめてだったカエデは、激しすぎる感覚にのけぞった。
「すごいですよ、カエデ様のここ、ヒクヒクして、締め付けてきます……」
シンジは激しく指を出し入れし続ける。
「あっ、あっ、あっ、ぁぁああああ!」
カエデは涙を流しながら、ビクン、ビクンと体を震わせた。
「おぉ、イキよったかぁ」
男たちからまた、大きな歓声が上がった。
「まだまだこれからですよ」
シンジはそう言って、まだ痙攣しているカエデの乳房にしゃぶりついた。
「あぁっ、ひぐっ、うあぁあん」
カエデは首を激しく振り、身をくねらせた。
「そろそろ入れましょうか」
シンジが言うと、男たちがどよめいた。
シンジは下半身を出し、固く大きくなった肉棒をカエデの秘部に突き立てた。
「……!?」
カエデがその意味を理解する間もなく、シンジは力を込め、腰を前に突き出した。
「ぁあああああっ! 痛い! やめてっ、お願い、やめてっ!」
カエデはあまりの痛みに、シンジを突き放そうとするが、シンジはびくともしない。
「カエデ様、我慢してください……そのうち気持ちよくなりますよぉ!」
そう言って、シンジは腰を動かし続けた。
「ぅうっ、いいぃっ、あぁああっ!」
結合部からは、グチョッ、グチョッという卑猥な音がしていたが、カエデはひどい痛みで泣いていた。
「ひぐうっ……うぅっん……あぁっ……」
しかし、しばらくすると痛みが和らぎ、本当に気持ちよくなってきた。
「あっ……あぁっ……」
「よくなってきたみたいですね……カエデ様も……」
シンジはカエデの様子を見て言った。
「あぁ、俺も気持ちいい……」
シンジは腰を激しく動かしながら、両手でカエデの乳房をこね回し、乳首をつねった。
「あっ、ひぐぅっ、あぁああん──」
カエデは再び、絶頂を迎えそうだった。
「よぉし、俺もイキますよぉおお──」
シンジが言うと、周りで見ている男たちは、「いけぇ!」「いいぞー!」などと声援を飛ばした。
「あっ、あっ、んっ、あぁあああ──!」
「うっ──!」
シンジは力強く腰を突き上げると、その身を震わせ、絶頂を迎えた。
カエデは、自分の中に、なにかが注ぎ込まれたのを感じた。

「あぁっ……はぁっ……はぁっ……」
カエデは放心状態で、天井を見つめていた。
シンジがカエデから離れると、カエデの秘部から白い液体が溢れた。
男たちから、歓声と拍手が巻き起こる。
「では、この先の順番は自由です。この村の種という種を、どんどん生き神様に注ぎ込みましょう!」
進行役の男がそう言い終わらないうちに、カエデには男たちが群がっていた。
「あっ、わ、わたしもっ!」
進行役の男も、あわててその輪に加わった。
「あぁっ、ああっ──んぐうぅ」
「ほらぁ、こっちはどうしたぁ!」
「ひぐっ、ごめんらさぁい……」
「オラオラァ」
「あはぁああん……気持ちいいよぉ……」
ある者はカエデを突きまくり、ある者はカエデの尻を叩き、ある者はカエデに自分の肉棒をくわえさせ、ある者はカエデの乳房にしゃぶりつき、ある者はカエデに踏まれることを望み……
それはもう、混沌とした世界だった。
カエデは何人もの男から、秘部のみならず、いたるところに精液を注ぎ込まれた。

「はい……ではぁ、儀式は終了となります……みなさん、おつかれさまでしたぁ……」
空が白みはじめた頃、進行役の男がそう言って、儀式は終わった。
男たちは帰っていき、儀式の間には、裸で、様々な液体にまみれたカエデだけが残った。
「カエデ様……」
疲れて、そのまま眠ってしまいそうなカエデに声をかけたのは、キヌだった。
「ん……あっ……キヌ!」
カエデは飛び起きた。
キヌは、なにもかも知っているのだろうか?
今の自分の姿や、さっきまでの出来事、いろいろなことが恥ずかしく思えてきて、カエデは視線を泳がせた。
「おつかれさまでした。そのままじゃアレですから、お風呂に入ってから寝てくださいね」
キヌはいつもと変わらない口調で言った。
全部分かっているのだ。
「うん……」
カエデは立ち上がり、風呂に向かった。
なぜか、胸の中には晴れ晴れとした気持ちが広がっていた。

しばらくして、カエデが妊娠していることがわかり、村は喜びに包まれた。
あんな儀式で授かった子供であるから、もちろん、父親が誰なのかは分からない。
だが、それがあの儀式の目的なのだ。
生き神様は、生き神様と村との間に生まれた子供。
その子が女の子なら、新しい生き神様の誕生となり、カエデの役目は終わるのだ。
「うまくいけば」16歳で生き神の役目を終えるというのは、こういうことだったのだ。
ずっと昔から、この方法で、この村の生き神様は受け継がれてきた。
狂っている、野蛮にも思える風習だが、この村にとっては、これが当たり前なのである。
カエデも、全てを知った今、子供の未来を気に病むことも無く、心は穏やかだった。
キヌが自分を育てたように、自分もこの子を育てるのだ。
それが当たり前のように思えた。
まだ、おなかの中の子が女の子と決まったわけではないが、なんとなく、女の子が生まれるような予感がしていた。
もし男の子だったら、カエデの生き神様の期間が延長され、再び、カエデがあの儀式を受けなければならない。
(それも悪くないけどね……)
カエデは微笑んで、愛おしむように命の宿った腹をなでたのだった。

おわり