人間ペット5《ご主人様の秘密》

お金のために人間ペットになったルナ。人間を捨て、本物のペットに…

突然顔に水をかけられ、目が覚めた。
縄で縛られ、宙吊りにされ、ムチで打たれ、バイブで執拗に責められ、私は気絶してしまったのだった。
いつの間にか、私はベッドに寝かされていた。
動こうとすると、手枷と足枷が付けられていていて、大の字に寝た状態から、ほとんど動けなかった。
「やっと目が覚めたね」
「ご主人様……」
水をかけられたせいで、私の顔や髪はびっしょりと濡れていた。
水をかけるなんて、なんだかご主人様らしくないような気がする。まあ、それもSMプレイっぽいし、気にするほどのことじゃないか──
「それじゃあ、お仕置きの続きを始めるよ」
まだお仕置きは続くらしい。ご主人様が何やら操作すると、ベッドがモーター音と共に振動し始めた。少し緊張しながら様子を伺っていると、ベッドの縁を囲むように、透明の板が上がってきた。板は、50cmほど上がって止まった。私はベッドごと、水槽の中に入ってしまったようになった。
一体、何が始まるんだろう──このときまだ、私は楽観的だった。また、SMごっこをするんだろうくらいにしか思っていなかったのだ。
「それじゃあ、入れるよ」
ご主人様は足元から大きなプラスチックケースを持ち上げると、ベッドの上、私の足のある方に、その中身をぶちまけた。
中には水が入っていたらしく、私の足元で水しぶきが上がった。
「えっ、えっ……?」
何か、ヌメヌメとしたものが私の足に触れた。
「やっ……なにっ、やだっ、いやぁっ!」
私はあまりの恐ろしさに激しくもがき、絶叫した。
しかし、拘束されているため、ヌメヌメの正体を見ることも、逃げることもできない。ヌメヌメした何かは、私の足に絡みつくようにのたうち回り、ピチャピチャと激しい水音を立てている。
「ハハハ……驚いたかな。これはウナギの一種だよ」
「ウナギ!?」
「そうだよ。このウナギは、暗い穴の中が大好きなんだ。そら、もう穴を見つけたぞ」
「ひっ──!」
私の秘部に、ウナギが頭を押し付けて、強い力で押し進んできた。
「あっ、いやっ、んっ、んんっ!」
私は必死で身ををよじり、逃れようとした。しかし、ウナギの頭はニュルンと中に入ってしまった。
「ひぁあんっ!」
ウナギは太く、人間の男性のシンボルとよく似ていた。しかし、ウナギは中で激しく動くのである。
ウナギはのたうち回りながらどんどん奥に進み、一番深い、一番感じる部分をグイグイと押してきた。
拒絶する気持ちとは裏腹に、強烈な快感が体を支配する。
「あっ、あんっ、だめぇっ──!」
私は絶頂に達し、仰け反り、ビクビクと痙攣した。
「この程度でそんなに感じてしまうなんて、やっぱりルナはかわいいなぁ。まだまだこれからなんだが、耐えられるかなぁ。ほら、もう一つの穴にウナギが気づいたようだよ」
「え……あ、やだっ、そっちは──!」
お尻の穴に、ウナギが突き進んできたのだった。
「ははは……大丈夫、力を抜いて。ルナもきっと好きになるよ」
「嫌ですっ、ご主人様、お尻は嫌……!」
「どうして?」
「どうしてって……それは……だって……汚いし……」
「大丈夫だよ。ルナはペットなんだから、そんなことは気にしなくていいんだよ。犬や猫と同じさ。排泄物の処理も、飼い主の仕事だろう」
「そんなの嫌です! そんなの……絶対に見られたくない!」
「大丈夫、すぐに受け入れられるよ……そうやって、君は本物のペットになるんだ」
「本物の……? あっ、ひいっ──!」
ウナギがお尻の穴に侵入してきたのだ。前と後ろ、二つの穴を同時に責められ、私は頭がおかしくなりそうだった。
と、その時、お腹に違和感を覚え、私は血の気が引いた。
「ご主人様、お尻のっ……抜いてくださいっ、あっ、もうだめっ、あっ、あっ、そんなに奥っ、やだ、出ちゃう、もう我慢できないっ──!」

かわいそうなウナギにお尻を犯され、私はご主人様の目の前で、とてもとても恥ずかしい音を派手に出して、排泄をしてしまった。
とても恥ずかしかった。
しかしご主人様は、よくできたねと私を褒め、バスルームで体を洗ってくれた。そして、これからは人間用のトイレではなく、ペット用のトイレシートで排泄してほしいと言った。普通なら拒否するところだが、一度排泄を見せてしまった後では、それもできなくはないと思えるのだった。
「もっとタオルが必要だね。ちょっと待っていなさい」
ご主人様はそう言うと、部屋を出て行った。
私は、なんとなく部屋の中を見回し、さっきの、ウナギが入っていたプラスチックケースの他にも、同じケースがいくつかあるのに気が付いた。何が入っているのか気になり、軽い気持ちで中をのぞいてみる。
「え……えっ!?」
私は息をのみ、後ずさった。
ケースの中には、大量の黒い虫がうごめいていたのである。
「これ……まさか……お仕置きに使うってこと!?」
無理だ、絶対に無理だ! 私はあまりの恐ろしさに、部屋を飛び出した。ドアに鍵はかかっていなかった。
私は、迷路のような廊下をやみくもに進んだ。逃げるあてもなかったが、恐怖に突き動かされ、とにかく進んだ。
どこかから、猫の声がしたような気がして、私は立ち止まった。やっぱり、こっちの方から聞こえる……この部屋だ。だけどなんだか変な声だ。余計なものを見ない方がいい──本能が警告していた。でも、どうしても気になる。私は心の声を無視して、ドアを開けた。
「え……」
部屋の中には何人もの女性がいた。それぞれ、鉄格子のついた小部屋に入っている。これは……牢屋だ。
私が部屋に入ると、みんな一斉に身を乗り出してこちらを見たが、私の姿を見ると期待外れというような顔をして、檻の中に引っこんでしまった。そして、いやらしいオモチャを使い、いやらしい声をあげはじめた。猫の声だと思ったのは、彼女たちのあえぎ声だったのだ。
その時、後ろから声がして、私の心臓は跳ね上がった。
「探したよ。こんなところにいたんだね」
ご主人様だ。と、その時、部屋にいた女性たちが叫びはじめた。皆、何かを求めるように、鉄格子から必死に腕を伸ばしている。この女性たちは何者なんだろうか。知りたいが、知るのが怖い気もする。
「どうして逃げたりしたんだい?」
「あ……あの……虫が……ケースの中に……私、怖くて……」
「ああ、あれか」
ご主人様はにっこりと笑って言った。
「人間の心を壊すのに、あれが一番効くんだよ」
「え……?」
「ここにいる子たちは、みんな私のペットだ」
私は、あまり驚かなかった。心のどこかで、わかっていたのかもしれない。
「みんな、試練を乗り越えて、本物のペットになったんだよ。ルナにも、私の本物のペットになって欲しいんだ」
「本物のペット……」
「そうだ。なにもかも捨てて、私のものになって欲しい。人間であることは忘れて、快楽だけを求める動物になるんだ。ルナ、私の可愛いペットになっておくれ。うんと可愛がるから」
「ご主人様……でも……あの黒い虫は嫌……」
「大丈夫だよ。ルナなら乗り越えられる。私に任せて欲しい。人間の心を壊してしまわないと、本物のペットにはなれないからね」
私は、人間ペットのパーティーで会い、連絡先を渡してきた田代という男のことを思い出した。田代は、ご主人様を危険な男だと言い、困ったことがあったら連絡するようにと、メモを渡してきたのだ。
確かに、ご主人様は危険な人物だった。でも、もう手遅れだ──私はご主人様に夢中で、ご主人様に愛されたくてたまらないのだ。
「怖いけど……私、頑張ります。本物のペットになりたいです」

おわり