人間ペット2《ペット仲間編》

お金のために人間ペットになったルナ。ご主人様のペット仲間の集まるパーティーで…

私はご主人様に連れられて、屋敷の地下室に向かっていた。
久しぶりに、ご主人様の仲間が集まるのだという。
しかし私は、いつも通り裸で、首輪につながれている。私は見世物にされるのだろうか──不安に思いながら歩いているうちに、目的の場所に着いた。
「さあ、着いたよ」
ご主人様はそう言って、重厚な扉を開けた。
「あ……」
私は部屋の中を見て驚いた。
部屋にはたくさんの人がいて、思い思いにくつろいでいた。
しかし、その半数ほどが、私と同じように裸で、首輪を付けていて──そう、人間ペットなのだ。
女だけでなく、男のペットもいる。
服を着ている人たちが、それぞれの主人なのだろう。
「やあ、鬼島くん。その子が新しいペットかね」
「田代さん、お久しぶりです。ええ、そうなんです」
ご主人様はそう言うと、田代という、恰幅のいい男性の方に歩いていった。
「ルナです」
「ほほー、かわいいじゃないの」
田代はニヤニヤと笑いながら、私の体を見て言った。そして、
「実は私も、つい最近新しいのを飼い始めたんだよ。ユキ、立ちなさい」
田代が言うと、隣に座っていた若い女性が立ち上がった。
ユキと呼ばれたその女性は、体を縮こまらせ、うつむいていた。
「この子も……借金か何かで?」
ご主人様が言うと、田代はうなずいた。
「ああ、そうだよ。望んでペットになったわけじゃない。ククク……私にはその方がいいんだ。嫌がるのを無理矢理犯す楽しみがあるからな」
「ははは……趣味が悪いなぁ。田代さんはいつもそうだ」
「君も嫌がる女を快感で服従させてみるといい。病みつきになるぞ」
ご主人様と田代が談笑している横で、私はユキを観察していた。
ユキの体には、縛られたらしい縄の跡があった。田代が、嫌がるユキを縛って無理矢理犯しているのだろう。
借金とか言ってたけど……人の弱みに付け込んで、そんなことするなんて、ひど過ぎる。
「さあ、ルナ、行こうか」
いつの間にか会話は終わっていたらしい。ご主人様がリードを引っ張って歩き出した。

ご主人様は、来ている人たちの元を回り、挨拶を交わした。
「ねえ、鬼島ちゃん、その子とうちの子、交尾させない?」
派手に着飾った、中年の女性が言った。
その女性のペットは、若い青年だった。
交尾って……セックスするってこと? 私が、あの男の人と? 今、ここで?
私がパニックになっていると、ご主人様が言った。
「すいません、うちの子は、そういうのは」
「フフフ、言ってみただけよ。鬼島ちゃんはいつもそうだもんね」
女性はそう言うと、近くにいた別の男性に声をかけた。
男性は同意した。
すると、それぞれのペットが、主人の命令を受け、その場でセックスを始めたのである。

「おっ、始まったね」
「私も見せてもらおう」
セックスが始まると、何人かが見物に集まってきた。
当たり前だが、私は、他人のセックスを目の前で見るなんて、初めてだった。
なんてすごいんだろう。いやらしくて、生々しくて……見ていると、自分がセックスをしているような気持ちになってくる。
乳首が硬くなって隆起し、敏感になっているのがわかる。それに、下腹部もうずいて、濡れ始めている。
ああ、私も今ここでしたい。みんなの目の前でもいい、むしろ、みんなの前でしたい──頭の中が、淫らな欲望でいっぱいになる。
でも、ご主人様は断っていた。
きっと、ご主人様は、私のことを大切に思ってくれているのだ。
鬼島ちゃんは、いつもそうだもんね──あの女性が言っていた。
いつも、ということは、私の前にも人間ペットを飼っていたのだろうか。
なんだか複雑だ……ヤキモチかもしれない。
「……ルナ、ルナ」
「あっ……はいっ、えっと……」
ペット同士のセックスを見るのに夢中で、私はご主人様の声にしばらく気づいていなかったらしい。恥ずかしくて、顔が熱くなった。
「仕事の電話が入ってしまったんだ。私は少しの間席を外すけど、ひとりで待っていられるかい」
私がうなずくと、ご主人様は部屋を出ていった。
ひとりになった私は、部屋の隅のソファに腰掛けた。
ペット同士のセックスはまだ続いている。
今は、女性が四つん這いになり、男性が後ろから激しく突いているところだ。
女性はほとんど叫ぶように喘いでいる。
相当気持ちいいのだろう……ああ、私もあんな風にめちゃくちゃにされたい。死ぬほどイカされたい。
このパーティーが終わったら、ご主人様は私を抱いてくれるだろうか。仕事が忙しかったら嫌だなぁ──
そんなことを考えていると、恰幅のいい男性が近づいてきて、私の隣に座った。確か、田代という男だ。
私は体を固くした。
「そんなに緊張しなくていい、何もしないよ。手短かに話そう。あいつは……鬼島くんは危険だ。早く逃げた方がいい」
「……え?」
この人は、何を言っているんだろう。私のご主人様が危険? そんなはずはない。当事者である私が、一番よく知っている。ご主人様は、いつも優しい。
「借金で困っている女性を捕まえて、縛って無理矢理犯している人が言っても、説得力ありませんけど」
私は少し怒りを込めて言った。
「これはこれは、気の強いお嬢さんだ」
田代は辛辣な言葉を気にする様子もなく、おどけて言った。
「ユキの場合は、1000万の借金を2か月のペット契約でチャラにする事になっている。確かに、君のように望んでペットになった人間とは心構えが違うから、無理矢理犯している、というのは間違いではないかもしれない。私はね、ペット契約が始まったら、まず、狂おしいほどの快感を与えるんだ。皆、快感に悶え狂い、最終的には自分から求めてくる。懇願するんだ……それがたまらなく好きでね。だから私は、借金のある娘を探しては、ペット契約を結んでいるんだよ。ちなみに、ユキは縛られるのが大好きなんだ。最初は嫌そうにしていたが、病みつきになったらしい。君は縛られた事は……ないんだろうね。私のところに来たら、縛ってあげるよ。縛られると、女性は余計に感じてしまうんだ。君も、気持ちいいのは好きなんだろう?」
「け……結構です! 私、失礼します!」
「ああ、ちょっと待ってくれ。これは私の連絡先だ。困った事があったら、連絡しなさい。鬼島くんには気をつけるんだ。いいね」
田代は、私に小さな紙切れを握らせると、何事もなかったかのように社交の輪に戻っていった。
縛ってあげるとか、連絡先だとか……つまり、田代は私にいやらしい事をしたかっただけなのだ。
「エロオヤジめ……」
私は思わずつぶやいた。
しばらくして、ご主人様が戻って来ると、私は咄嗟に、田代からもらった連絡先の紙を隠した。
ご主人様が危険だとか、誘われたとか、そんな話、したくなかったのだ。

パーティーは、何組かのペットがセックスをしたり、いやらしいオモチャで遊んだり、緊縛師によるショーもあったりして、大盛況のうちに終わった。
パーティーの後、ご主人様は、私を部屋に連れて戻ると、すぐに私を抱いた。
他のペットの淫らな様子をずっと見ているだけだった私は、歓喜に震え、たまっていた欲望を一気に解放したのだった──

人間ペット3につづく